ピーター・コッピングがランバン(Lanvin)のアーティスティック・ディレクターに就任

Peter Copping

6月27日(現地時間)、ラグジュアリーメゾンのランバン(Lanvin)は、ピーター・コッピング(Peter Copping)をアーティスティック・ディレクターに任命したことを発表した。コッピングは、2024年9月より、ウィメンズウェアおよびメンズウェア・コレクションのクリエイティブ・リーダーとして就任する。

新たな役職への就任についてコッピングは、「ジャンヌ・ランバンは、当時の先見の明を持った人物で、その興味と情熱はファッションの枠をはるかに超えていました。ランバンのアーティスティック・ディレクターに抜擢され、アトリエやチームとともに、このアイコニックなメゾンの次の章を切り開くことができることを大変光栄に思います」と、その喜びを伝えた。

コッピングは英国籍で、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズとロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業している。卒業後は、ソニア・リキエル(Sonia Rykiel)でキャリアをスタートさせ、その後ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)で10年以上のキャリアを積み、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)の指導の下、ウィメンズウェアの責任者を務めた。

その後、パリのニナ・リッチ(Nina Ricci)のクリエイティブ・ディレクターに任命され、ニューヨークのオスカー・デ・ラ・レンタ(Oscar de la Renta)でも同職に就任。アントニオ・カスティーヨ(Antonio Castillo)のもとでランバンのデザイナーを務めた経験を持つデ・ラ・レンタが、自らコッピングを後継者に指名した。直近では、バレンシアガ(Balenciaga)のクチュール部門の責任者を務め、クチュール・コレクションの再導入のためにアトリエを巧みに監督してきた。

こうしたコッピングの多岐にわたる分野や国での豊富な経験は、現代的なクチュリエとして、新鮮な視点と高度な専門知識をランバンにもたらす。彼の使命は、先鋭的なシックさとフレンチ・ソフィスティケーションの感性を通じて、現代文化の中でランバンを再構築することであり、この目標は、ブランドの最近の変革と一致するものだ。

ランバン・グループのジェン・ファン(Zhen Huang)会長は、「135年の伝統を誇るランバンは、非常に豊かな歴史を誇り、ファッション界において世界で最も名高いブランドのひとつです。ランバン・グループのフラッグシップ・ブランドとして、ランバンは私たちのファミリーにとって不可欠な存在です。ピーター・コッピングの就任により、メゾンのさらなる変革と成長を期待しています」とコメント。

また、ランバン・グループのCEOであるエリック・チャン(Eric Chan)は、「ランバン・グループは、ピーター・コッピングをランバンに迎えることを嬉しく思います。ピーターの卓越した才能と、好奇心と革新性をもってメゾンのコードを再解釈する能力は、ランバンを成功に導く理想的な候補者であると確信しています。メゾンの新たな章は、お客様の進化するニーズとご要望にお応えするという私たちのコミットメントに完璧にフィットします」と述べた。

現在、中国の上海に本社を置くランバン・グループは、ニューヨーク証券取引所にティッカーシンボル「LANV」で上場している。同グループは、ランバン(Lanvin)、ウォルフォード(Wolford)、セルジオ・ロッシ(Sergio Rossi)、セント・ジョン・ニット(St. John Knits)、カルーゾ(Caruso)などの世界的なアイコニックなブランドを擁し、ラグジュアリーファッション業界をリードする戦略的パートナーシップを活用しながら、持続可能な成長を目指している。