ボッテガ ヴェネタ(Bottega Veneta)、ヴェネツィアの美を体現した新たなフレグランスを発売

ボッテガ ヴェネタ(Bottega Veneta)

ボッテガ ヴェネタ(Bottega Veneta)はこのほど、同ブランドのクリエイティブディレクターのマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)が手がける新たなフレグランス・コレクションを発売した。ボッテガ ヴェネタといえば、イントレチャート技法で編み込まれたレザー製品がシグネチャーだが、今回のフレグランスにもまた、ブランドの美学とこだわりが存分に体現されている。

ブレイジーは、香りのインスピレーションをブランド発祥の地であるヴェネツィアの豊かな歴史に求めた。多様な文化が交差するヴェネツィアの地は、古くから貿易の要所として栄えており、その多文化的な影響が香水のブレンドに表現されている。各フレグランスは異なる国からの香料を融合させており、北、南、東、西の影響を受けたさまざまな香りのカテゴリーをカバーしたものに仕上げられた。さらに、全ての香水は100%天然由来のエッセンスのみを使用し、サステナビリティに配慮した商品となっている点も特徴だ。

今回発表された5つの香りは、それぞれ異なる物語を持っている。

Colpo di Sole(コルポ・ディ・ソレ)は、地中海の太陽を思わせる爽快な香り、Come With Me(カム・ウィズ・ミー)はモロッコのオレンジの花に捧げる甘美で優雅な一作。Acqua Sale(アクア・サレ)は、木々と塩水のフレッシュなブレンドが特徴で、Déjà Minuit(デジャ・ミニュイ)は、ゼラニウムとカルダモンが生み出すスパイシーなフローラルノートだ。最後に、Alchemie(アルケミー)は、ブラジル産のピンクペッパーとソマリア産のミルラを融合させた深みのある香りで、五感を豊かに刺激する。

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これらのフレグランスの魅力は、香りだけに留まらず、ボトルにも徹底したこだわりが見られる。各ボトルは、ヴェネツィアの水面を模した吹きガラスによって仕上げられ、ムラーノガラスの伝統技術にオマージュを捧げている。また、香りごとに異なる木製キャップは、ヴェネツィアの壮麗な宮殿を思わせるデザインとなっており、洗練された美しさが漂う。ボトルの底部には、ボッテガ ヴェネタの店舗でも使用されているヴェルデ・サン・ドニス大理石が配され、装飾品としての価値も極めて高い。さらに、このボトルはリフィル可能であり、長年にわたり愛用できる設計となっている。

ボッテガ ヴェネタは2011年に最初の香水を発表し、2021年までフレグランスを継続的に展開していたが、このコレクションは、ケリング(Kering)が新たに立ち上げたビューティー部門、ケリング・ボーテ(Kering Beauté)によるものであり、ブランド初の本格的なフレグランスコレクションである。

各フレグランスはの販売価格は450ドル(リフィルは320ドル)で、ボッテガ ヴェネタの公式ウェブサイトおよびブティックで入手可能だ。

Bottega Veneta
Courtesy of Bottega Veneta