フランスのモード誌「ロフィシェル ジャパン(L’Officiel Japan)」が8年ぶりに復刊

ロフィシャル ジャパン

10月10日(現地時間)、香港のAMTD IDEA Groupは、フランスの伝統あるファッションモード誌「L’Officiel(ロフィシェル)」が日本市場に本格参入し、日本版「ロフィシェル ジャパン(L’Officiel Japan)」を創刊したことを発表した。初回となるロフィシェル ジャパン 2024年11月号では、女優の宮澤りえが華々しく表紙を飾った。

この新たに登場した「ロフィシェル ジャパン」は、デジタル版と印刷版に加え、InstagramやThreads、Facebook、X(旧Twitter)といったソーシャルメディアを通じて幅広いコンテンツを展開していく。また、同メディアの日本上陸は、株式会社朝日新聞社の子会社である朝日新聞出版株式会社との提携により実現したものだ。

編集チームには、ファッション業界の実力者たちが集結しており、編集長には川崎剛史、グローバル・チーフ・コンテンツ・オフィサー兼編集ディレクターにジャンピエトロ・バウド(Giampietro Baudo)、副編集ディレクターにはイアン・リー(Ian Lee)が就任した。この強力な布陣により、ロフィシェル ジャパンはラグジュアリー市場での存在感を一層高める狙いがある。

ちなみに、ロフィシェルが日本で発行されるのは今回が初めてではない。2005年に「ロフィシェル ジャパン」として初めて刊行されるも、2008年に一旦休刊。しかし、2015年にはセブン&アイ出版との共同発行で復刊を果たしたが、約1年後には再度休刊し、2016年12月1日発売号が最後となった。

ロフィシェルは、1921年にパリで創刊されて以来、ファッション、ビューティー、ライフスタイル、そして現代社会のトレンドにおいて、世界中のファッション愛好家たちにとって重要な存在となってきた。2022年4月にAMTDグループの傘下に入ったことで、さらに強力なデジタル戦略を推進し、ラグジュアリーマーケットでの影響力を世界規模で拡大している。今回の日本版の発行は、ロフィシェルの100年以上にわたるブランドの遺産を次世代に引き継ぎ、すでに30カ国以上で展開している同メディアのさらなる拡大の重要な一歩となる。