ルーシー & ルーク・メイヤー、ジル サンダー(Jil Sander)のクリエイティブディレクターを退任

Jil Sander

2月26日(現地時間)、ジル サンダー(Jil Sander)のクリエイティブディレクターであるルーシー・メイヤー(Lucie Meier)とルーク・メイヤー(Luke Meier)の二人が、ブランドを去ることが発表した。

これは、ミラノ ファッションウィークで「ジル サンダー2025年秋冬ショー」を終えた直後に明らかにされた。ブランドは公式声明を発表し、「ジル サンダーとルーシー & ルーク・メイヤーは、今回のコレクションをもってコラボレーションを終了することで合意した」と伝えた。

8年間の軌跡—ミニマリズムの再解釈と進化

メイヤー夫妻がジル サンダーの指揮を執ったのは2017年。前任のロドルフォ・パリアルンガ(Rodolfo Paglialunga)の後を継ぎ、2018年春夏コレクションで初の作品を発表した。それからの8年間、彼らはブランドのアイデンティティを継承しつつ、新たな解釈を加え、洗練されたミニマリズムを構築してきた。

ジル サンダーの親会社であるOTBグループの会長、レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)は、声明の中で、「ルーシーとルークのビジョン、卓越性への情熱、そしてブランドへの献身に感謝したい」とコメント。

また、メイヤー夫妻も、「エネルギーと情熱、才能を注いでくれたOTBおよびジル サンダーのチームに心から感謝し、素晴らしい仲間とともに成し遂げた仕事を誇りに思います」と、これまでの歩みへの敬意と充実感を述べた。

 

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ルーク・メイヤーはかつてシュプリーム(Supreme)のデザイン部門を8年間率い、ルーシー・メイヤーは、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)の就任前のディオール(Dior)の暫定デザイナーを務めた経験を持つ。さらに、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)やバレンシアガ(Balenciaga)でのキャリアも積んできた二人は、今後どのような道を歩むのか。

彼らが手がけた最後の「ジル サンダー 2025年秋冬コレクション」は、ブランドのDNAであるミニマリズムに加え、ファーコートやフリンジ、フェザーといった装飾的な要素を巧みに取り入れ、洗練と実験性を兼ね備えた仕上がりとなった。このラストコレクションが象徴するのは、彼らのビジョンが生み出した進化の軌跡であり、ジル サンダーの新章へと続く橋渡しでもある。

静かに、しかし確かな存在感をもってブランドを支え続けたメイヤー夫妻。彼らの退任はジル サンダーにとっての一つの節目であり、次なるステージへの転機となるだろう。

なお、現在、後任のクリエイティブディレクターについて公式な発表はされていないが、バーバリー(Burberry)のダニエル・リー(Daniel Lee)の就任が噂されている。

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