モンクレール + ジル サンダー(MONCLER + JIL SANDER)、初のコラボコレクションが描く“静かなエレガンス”

MONCLR JIL SANDER CAMPAIGN

11月18日(現地時間)、モンクレール(Moncler)は、ジル サンダー(Jil Sander)と初のコラボレーションをした「モンクレール + ジル サンダー(MONCLER + JIL SANDER)」コレクションを発表した。両者の世界観が交差するこのコレクションは、自然への敬意と研ぎ澄まされたミニマリズムを軸に、アウトドアの機能美とモードの静かな強さをひとつにまとめあげている。

自然が宿す“曲線”をモダンに再構築

このコレクションには、自然界が生み出す柔らかなラインが静かに息づく。雪をまとった山頂やゆるやかに波打つ丘陵、枝のしなやかな弧、丸みを帯びた小石のフォルム。その有機的な美しさが、立体的に仕立てられたダウンジャケットや、丸みを描くスカート、柔らかなボリュームをまとったカーディガンへと置き換えられている。

さらに、シルバートーンのピンに施された緩やかなカーブは、モンクレールのロゴを上品に引用。ブランドの精神を洗練されたかたちで織り込んでいる。

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ミニマルな美学と機能性が響き合う

一方で、ジル サンダーの象徴であるミニマリズムは、素材選びにも反映されている。ソフトなダブルウールやウォッシュドコットンツイル、動きに合わせて揺れ立つロングヘアーウールなど、自然の質感を生かしたマテリアルが存在感を放つ。

そこにモンクレールが誇る高い保温技術が重なり、上質さと機能性、柔らかさと強さといった対照的な要素が美しく融合した。軽やかなナイロンをウールに重ねるスタイリングは、冬のレイヤリングの新しい解釈ともいえるだろう。

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デジタルスタジオが描いた“静寂の世界”

このコレクションのビジュアルは、広大な自然の映像を背景にデジタルスタジオで制作された。背後にそびえる松林や雪山は、モンクレールのアルプスのルーツを感じさせ、そこに立つモデルの佇まいは、風景の静けさと調和しながら強い印象を残す。布が風に揺れるようなテクスチャーの表現は、自然そのものの優雅さをファッションの言語として語りかけてくる。

なお、このコラボレーションは2024年に上海で開催されたモンクレールの没入型プロジェクト「The City of Genius」で初めて披露されている。360度スクリーンに映し出される自然の映像の中でループ状に登場したモデルたちは、まるで自然そのものの中に佇む存在のようで、来場者はその空間に完全に没入した。

発売とポップアップ情報

現在、コレクションは、モンクレールの一部ブティックや公式ECサイト、そしてジル サンダーの主要店舗および公式ECサイトで展開されている。

伊勢丹新宿店ではウィメンズとメンズがそれぞれのポップアップを開催。ウィメンズは11月19日から25日まで本館3階で、メンズは同19日から12月2日までメンズ館1階で展開される予定だ。

「モンクレール + ジル サンダー」コレクションの全てのビジュアルは、以下のギャラリーから。

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