アレキサンダーワン 炎上を乗り越えニューヨークへカムバック!「キューピッドのドア」コレクションを披露

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「アレキサンダーワン(Alexander Wang)」は2月8日 ニューヨークファッションウィーク公式スケジュールよりも一足早く、2023年プレフォール/フォール コレクションを発表した。今回のコレクションは、ウィメンズのプレフォール コレクション、フォール コレクション、そして新たにリニューアルされたメンズウェアラインのコレクションを組み合わせた3部構成での開催。

「キューピッドのドア」と名付けられたコレクションの会場は、ほこりっぽいピンクのベルベットのカーテン、魅惑的なゼブラストライプのカーペット、部屋全体にピンク色の照明が当てられるという、なんとも官能的な雰囲気に包まれていた。

ランウェイのオープニングを飾ったウィメンズ セクションは、異なる質感とシルエットのデニムや大胆なフェイクファー、ゼブラやクロコダイルなどのアニマル柄が使われたピースが、ラインナップ。それに加えて、カチッとしたジャケットも登場し、ややフォーマルな印象が感じられた。

次に登場したメンズセクションでは、クロップド ベストやアニマル柄のパンツと並んで、柔らかいハイパイル生地のスウェットパンツやスウェットシャツなどのアスレジャースタイルのアイテムが並ぶ。カジュアルながらも、ウィメンズセクションに引けを取らない官能さが表現されているように見えた。

最後のウィメンズセクションでは、極薄のネットの上に縫い付けられたシルクのフリンジドレスが登場。胸元から長く垂れ下がるフリンジドレスは、まるで2011年にワンが最盛期だった頃のショーを彷彿させた。

アレキサンダーワンは2019年の5月にショーを行った後、デザイナーのワンが引き起こした性的違法行為への申し立てに直面し、しばらくの間ブランドイメージやビジネスが危機に追いやられていた。そんな炎上を乗り越えた後に初めて行われたのが、今回のニューヨークでのランウェイショーだ。ショーにアテンドしたゲストたちは、温かくアレキサンダーワンカムバックを歓迎したと報じられた。

また、コレクションが披露される前にブランドのインスタグラムで公開されたリールでのプロモーションもとても斬新で、昨年ネットフリックスを賑わせた社交界の詐欺師のドキュメンタリー『令嬢アンナの真実』の実際の人物であるアンナ デルビー登場。彼女が軟禁されているイーストビレッジの自宅アパートから出演し、コレクションの雰囲気にぴったりの生意気な態度でコレクションの告知を行っていた。