アリス+オリビア(Alice + Olivia)2026年春夏は、アメリカ女性に捧ぐオード

Alice + Olivia
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9月13日(現地時間)、アリス+オリビア(Alice + Olivia)は、ニューヨーク ファッションウィークで、2026年春夏コレクションを発表した。

会場となったのは、ニューヨークの歴史的建築「ホール・オブ・レコーズ」。デザイナーのステイシー・ベンデット(Stacey Bendet)は、アメリカ建国250周年を目前に控えたタイミングで「アメリカの女性」をテーマに掲げ、歴史・文化・ファッションを交差させる壮大な物語を描き出した。

今回のコレクションは、開拓者的な大胆さやカリスマ性、そして実用性に着想を得た全45ルックで構成。ブランドのDNAともいえる“アメリカン・スポーツウェア”を軸に、イブニングからデイウェアまで幅広いスタイルを展開した。ポピー・レッドのバイアスカット・ジャージードレスは1940年代のグラマーをモダンに解釈し、クラシックなメンズスーツはロングでスリムなラインに再構築。さらに、ポロシャツやカレッジ風ニット、プリーツミニ、フロアレングスのボールスカートなどのプレッピースタイルが、鮮やかなストライプで彩られた。

カラーパレットは、ポピー・レッドやエメラルド・グリーン、ネイビー、ペールピンク、イエローなど、原色とパステルが軽やかに混ざり合う。生地はレースやバーンアウトシフォン、ジャカードにオーガンザを重ね、刺繍やビーズワークで立体感を加えるなど、クラフトマンシップと実験的技術が融合。イブニングルックでは、ギルデッド・エイジを想起させるドラマティックなボールガウンが登場し、タキシード風ミニドレスや1950年代風のコルセットドレスとの対比が際立った。

演出も壮観だった。ホール・オブ・レコーズの荘厳なボザール様式の空間に、蝶やアメリカンローズをあしらったドレスを纏う高さ20フィートの「自由の女神」像がそびえ立ち、来場者を迎えた。「We the Women」と題された憲法の再解釈や、抽象的なアメリカ国旗の壁画も展示され、アメリカ文化の創造性とレジリエンスを象徴する舞台となった。

ノスタルジックでありながらも遊び心とモダニティに満ちたアリス+オリビアの2026年春夏コレクションは、女性たちの強さとしなやかさ、そしてアメリカンスタイルの本質を鮮やかに映し出すものとなった。

アリス+オリビア 2026年春夏のプレゼンテーションの様子は、以下のギャラリーから。

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