キャロリーナ ヘレラ(Carolina Herrera)、マドリードの中心で歴史的ショーを開催

キャロリーナ ヘレラ
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9月18日(現地時間)、キャロリーナ ヘレラ(Carolina Herrera)は、スペイン・マドリードの象徴的な広場、プラサ・マヨールにて「2026年春夏コレクション」を披露した。これまで本コレクションは一貫してニューヨークで発表されており、他都市での開催は今回が初となる。また、ブランド創設44年目において、リオデジャネイロやメキシコでのリゾートコレクションに続く3度目の国際的な発表であり、歴史的な節目を刻む試みとなった。

マドリードに捧ぐ、歴史と現代をつなぐ愛の書簡

この日、全長450メートルに及ぶ巨大なランウェイには1,500人ものゲストが集結。街のカフェテラスやバルコニー、屋上からも観客がショーを見守った。会場はブランドを象徴する淡いピンクで彩られ、スペイン語のサウンドトラックに合わせてゲストが声を合わせる一幕もあった。

コレクションの源泉となったのは、17世紀スペイン黄金時代と1980年代の文化運動「モビーダ・マドリレーニャ」である。ゴヤの絵画に描かれる空の色彩や、ペドロ・アルモドバル(Pedro Almodóvar)の映画に宿る鮮烈なトーンが反映され、サフランからヘレラ・レッド、そしてバーガンディへと移ろうグラデーションが展開された。続けて、夕日のように燃えるフューシャピンクやライラック、純白、そして黄金時代を象徴する深い漆黒が加わると、コレクション全体を力強く引き締めた。

さらに、ドレスやジャケットには、マドリードを象徴するカーネーション、スミレ、そして世界遺産であるレティーロ公園のバラが刺繍や立体的な装飾として施され、モダンでありながら伝統を呼び起こす仕上がりに。

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今回のショーでは、スペインを代表するクリエイターとの協業も実現した。モビーダ時代を代表するデザイナー、シビラ(Sybilla)は彫刻的でセンシュアルなドレスを共同制作。さらに、パロモ・スペイン(Palomo Spain)のアレハンドロ・ゴメス・パロモ(Alejandro Gómez Palomo)はブランドのシグネチャーである白シャツを再解釈。

カサ・セセーニャ(Casa Seseña)は100年以上続く伝統のケープを提供し、故レイナルド・ヘレラ(Reinaldo Herrera)へのオマージュを込めた。磁器ジュエリーのアンドレス・ガジャルド(Andrés Gallardo)、そしてガラス作家マル・デル・オヨ(Mar del Hoyo)によるレーベンス(Levens)がアクセサリーを手掛け、花や水滴を思わせるオーガニックな造形がルックを彩った。

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クリエイティブディレクターのウェス・ゴードン(Wes Gordon)は、マドリードの生命力とリズムがヘレラの女性像と深く共鳴すると強調し、「マドリードは歴史、芸術、文化にあふれる、世界で最も好きな都市のひとつであり、素晴らしいクリエイティブたちが暮らす場所です」と語った。

2026年春夏コレクションを通じて、歴史と現代が交差する中で生まれたキャロリーナ ヘレラの新たなビジョン。ゴードンはマドリードの文化と魂そのものをコレクションに昇華させ、ブランドの物語を新たな章へと導いた。

キャロリーナ ヘレラ 2026年春夏コレクションの全てのルックは、以下のギャラリーから。

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