3月5日(現地時間)、イザベル マラン(Isabel Marant)はパリ ファッションウィークにて、2026年秋冬コレクションを発表した。
今季のテーマは「つながりの感覚(A sense of togetherness)」。ブランドの象徴ともいえる“ガールズギャング”が夜の街を共に歩くような、連帯感に満ちた世界観だ。ランウェイには、自由で自信に満ちた女性像が次々と登場し、パリジェンヌらしい肩の力の抜けたスタイルが、夜の空気とともに立ち上がった。
コレクションの核となるのは、ブランドのDNAでもあるデニムとレザー。ボクシーにカットされたレザージャケットやファーアウターに、ウォッシュドデニムやダメージデニムを合わせたルックは、マランらしい エフォートレスなパリスタイルを象徴する。クロスレースのニットやドライバーズニット、ケーブルニットなど、ニットウェアも多彩に登場し、日常性とモード感の絶妙なバランスを生み出していた。



マスキュリンとセンシュアリティの交差
また、コレクションを通して、マスキュリンな強さとセンシュアルな女性性が交差するスタイルが際立っていた。
ボリュームのあるアビエータージャケットやオーバーショルダーのレザーアウターが力強さを演出する一方、透け感のあるチュールドレスやレースのキャミソール、繊細な刺繍を施したビスチェが、ほのかなセンシュアリティを漂わせる。ブラックのシアードレスやスリットの入ったシルエットは、女性の身体のラインを軽やかに強調し、強さと親密さが交錯するムードを生み出した。


また、デイからナイトへと自然に移行するスタイリングも今季の特徴だ。
シルバールレックスのシャツがジャケットの下でさりげなく光を放ち、ロングドレスには丸みを帯びたボンバージャケットを重ねることで、軽やかさとボリュームが共存するシルエットが完成する。



カラーとクラフツマンシップ
カラーパレットは、ブラックやアンスラサイトといった深いトーンを軸に、レッドやブルーがアクセントとして躍動感をプラス。鮮やかなブルーのドレスやレッドデニムなどが、夜のランウェイに鮮烈な印象を残した。
素材やディテールにも、マランのクラフツマンシップが随所に表れる。ダメージモチーフを思わせる刺繍入りデニム、カットアウトレースをあしらったレザーシャツ、パティナ加工を施したブーツのヒールなど、細部まで作り込まれたデザインがルック全体に存在感を与えていた。
さらに、スネークパターンはシルクやジュエリーに取り入れられ、メタリックメッシュのような繊細な輝きとして再解釈。クラシックとモダンが静かに交差する、マランらしいエレガンスが生み出されていた。





同じ夜を共有するマランのメンズ
さらにショーには、マランのメンズも登場し、コレクションの物語にもう一つの視点を加えた。ブリーチデニムに履き込まれたスエードブーツやホワイトスニーカーを合わせ、オーバーショルダーのレザージャケットでクリーンなラインを描くスタイルは、女性のルックと呼応するように構成されている。
彼らは恋人かもしれないし、アーティストや俳優かもしれない。そんな自由な存在として、同じ夜を共有する登場人物のようにランウェイを闊歩する。



イザベル マランが描く2026年秋冬は、強さとセンシュアリティ、日常と夜のエレガンスが自然に交差するワードローブである。それはまさに、現代のパリジェンヌたちが持つ自由な精神と連帯感を映し出したコレクションと言えるだろう。
イザベル マラン 2026年秋冬コレクションの全てのルックは以下のギャラリーから。
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