オフホワイト(Off-white)が2月開催のパリ・ファッション・ウィークにカムバック

2月26日から9日間に渡って開催されるにパリ・ファッション・ウィーク 2024年秋冬コレクションで、オフホワイト(Off-white)が2月29日にランウェイショーを行うことが明らかになった。「Black by Popular Demand」と題されるこのショーは、2022年4月に同ブランドのクリエイティブ・ディレクターに就任したイブラヒム・カマラ(Ibrahim Kamara)による3度目のプレゼンテーションとなる。

かつてオフホワイトは、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)がプロデュースするハイエンドなストリートファッションブランドとして、オシャレに敏感な有名人の間で一気に人気が高まった。それまで、ストリートファッションブランドがラグジュアリー業界と結びつくことは稀だったが、同ブランドは、短期間でその地位を築き上げ、卓越したデザイン性やクリエイションからも高い評価がなされてきた。

しかし、創設者であるアブローは患っていた癌が悪化し、2021年11月に逝去。それ以降、アブロー氏が不在となった同ブランドは、熱狂的だったファンの熱量が少しずつ低下していくのを目の当たりにしてきた。また、ストリート・ファッションにおいても、トレンドが一度落ち着きを見せ、多くのメゾンがクワイエット・ラグジュアリーへシフトし、消費者が求めるものも大きく変化した。

そうした要因も関係し、同ブランドの運営会社であるニュー・ガード・グループ(New Guards Group)の収益は、2023年6月30日までの3ヶ月間で40%以上減少という結果に。また、一部報道では、LVMHがオフホワイトのライセンス権取得について話し合いを行ったという噂が流れている。

2月29日に発表するランウェイショーで、オフホワイトはどのようなコレクションを見せてくれるのだろうか。CEOのクリスティアーノ・ファニャーニ(Cristiano Fagnani)は、2月のパリ・ファッションウィークの復帰について「楽しく、遊び心にあふれた」ものになると語り、文化やスタイルとのつながりを大切にし、若さを第一に考えています。」とコメント。

今季のパリ・ファッション・ウィークは、ラグジュアリー・ファッションの領域でその地位を取り戻そうと努力する同ブランドにとって、重要な意味を持つに違いない。