ニューヨーク ファッションウィークで初のプレゼンテーションを開催した「オソウ(OSSOU)」。2026年秋冬コレクションでは「Winterized Utility」をテーマに、ブランドのアイデンティティであるデニムを、冬という季節へと翻訳してみせた。
デニムの構造美を冬素材で表現
ルックでは、デニムが持つ構造的な強さを、ウールやカシミヤ、フランネルといった冬素材に置き換えた提案が目立った。ブラッシュドウールで仕立てられたベルテッドジャケットは、デニムジャケットの実用性を保ちながらも、柔らかな質感で身体を包み込む。ウールカシミヤのブランケットクロスを用いたコートやストールは、まるで第二の皮膚のように身を守る存在感を放っている。

コートは、構築的な肩のライン、流れるようなドレープ、ウエストをマークするベルトといったディテールで構成され、建築的でありながら親密な印象に。アウターにもまた、冬の室内空間を思わせる静けさが宿る。

レイヤリングで描く冬の儀式
さらに、”Wrapping”と”Layering”をキーワードに、ニットは肩に巻きつけられ、腰にはブランケットが重ねられ、デニムジャケットの下から覗く柔らかなテクスチャーが目を引いた。開放的なオープンウィーブのフランネルや、質感豊かなツイルは、デニムの持つ奥行きを想起させながらも、より温もりを帯びた表情を見せていた。
カラーパレットは、グレートーンのブルー「コーヴ(Cove)」、深いチョコレートブラウン「ソレル(Sorrel)」、ヴィンテージ感のあるブラウン「ライ(Rye)」、ブラウンを帯びたインディゴ「レイヴン(Raven)」など。そこに温かなグレー「ミネラル(Mineral)」や、「キャニオン(Canyon)」「レッドサンド(Red Sand)」といったアースリーな色調がプラスされる。


時間とともに育てるワードローブ
オソウが提示する女性像は、派手さとは無縁だ。自分のワードローブを理解し、時間をかけて馴染ませ、長く着続ける。そんな成熟した装いの哲学がある。
トレンドではなく、構造と時間にフォーカスする姿勢。それこそが、オソウ2026年秋冬コレクションの核心である。
オソウ 2026年秋冬コレクションの全てのルックは、以下のギャラリーから。
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