2月27日(現地時間)、サン ローラン(Saint Laurent)は、パリ・ファッション・ウィークで2024年秋冬コレクションを発表した。
最新のランウェイで披露されたサンローランの2024年秋冬コレクションは、女性らしいシルエットにぴったりフィットするデザインが特徴であり、シアー素材を巧みに使い透明感を際立たせている。
濃厚なベージュのシアードレス、黒のゴールドバックルベルト、豪華なファーのシュラッグを纏ったモデルがランウェイに登場すると、深緑のカーテンで覆われた会場はまるで薄暗い森の中に迷い込んだような幻想的な雰囲気に包まれた。
シアー素材の繊細さは、ワインレッド、ミッドナイトブルー、フォレストグリーンといった落ち着いた色調で作られたラップドレスでも表現され、深い森の中に立ち込める霧の中から浮かび上がってきたような神秘的なエロティシズムが体現される。
「体を覆い隠すもの」である「服」の従来の概念に対し、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vacarello)がこのコレクションで追求したのは、私たちの体を「見せること」だった。膝下丈のペンシルスカートや柔らかなボウタイブラウス、女性らしいドレープなど、ヌーディーな素材を用いて衣服と肌の境界を曖昧にし、洗練されたエレガンスを漂わせている。
ショーノートには、「体にぴったりとフィットしたシルクのドレスは、まるでX線写真のように、着ている女性を露わにすると同時に覆い隠す。サンローランのシグネチャーである透け感は、衣服と肌の距離を最小化することで再認識され、両者は効果的に溶け合い、生地は霧のように蒸発する。」と記されていた。
こうした魅惑的な透け感はサンローランの特徴であり、流動性と大胆さを漂わせるデザインはメゾンの象徴となっている。2024年秋冬コレクションでは、女性の美しさを芸術として称え、柔らかな薄いベールによってシルエットを見え隠れさせ、女性らしいフォルムをより一層際立たせた。
さらに、構築的なオーバーサイズのジャケットや、丸みを帯びた肉厚なレザージャケットなど、マスキュリンな要素も取り入れられ、コントラストとなっていた。
サン ローラン(Saint Laurent)2024年秋冬コレクションの全てのルックは以下のギャラリーから。
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