スポーツマックス(Sportmax)2026年秋冬:変化を纏う女性のための”ダイナミズム”

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2月27日(現地時間)、スポーツマックス(Sportmax)はミラノ ファッションウィークにて、2026年秋冬コレクションを発表した。

今季のキーワードは「ダイナミズム(Dynamism)」。それは単なる動きではない。環境や状況に応じて自らを変容させながら前進し続ける女性の姿を、衣服という言語で描いた概念だ。装飾を削ぎ落とし、フォルムと機能の緊張関係に集中することで、着る人の身体と呼応するワードローブが完成した。

フォルムを変容させるガーメント

コレクションの核を担うのは、ブランドのシグネチャー素材であるドゥーブレ。今季はとりわけネックラインへの実験的アプローチが際立った。オリガミのように折り重なるハイカラー、彫刻的に立ち上がる襟元は、顔まわりに建築的なフレームを与え、ルック全体の主役となる。

中でも象徴的なのが、ファーストルックとして現れた大胆なオリガミカラーを備えたジレだ。クリームカラーのミニマルなルックにおいて、直線的なカッティングと流れるようなロングラインが静かに共存し、緊張感を生み出す。このピースはレイヤードを前提に設計されており、インナーやボトムの選択次第で印象を自在に書き換える——”ヴァーサティリティ(汎用性)”の体現である。

ロングからショートへの大胆なシルエット転換、取り外し可能なコントラストカラー、ラップやシンチのディテール。こうしたコンバーチブル仕様のルックは、衣服を完成形ではなく「着る人の動きによって最終形態へ到達するもの」として再定義する。それが、今季のダイナミズムの本質だ。

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マテリアルの対置が生む緊張感

今季を特徴づけるもうひとつの柱が、異素材・異質感の対置である。スエードとレザー、マットとシャイン、シアーとオペーク——相反する要素を並置することで、コレクションに絶え間ない視覚的緊張をもたらす。

光沢を帯びたベージュのコートは、ボリューミーなショルダーと艶やかな表面感で存在感を放ち、鮮やかなレッドのパンプスが視線を一点に引き寄せる。ブラックのルックでは、シアーなオーバーレイが揺らぎを生みながら、レザーグローブとクロコダイルエフェクトのブーツが力強い重厚感を加える。

ボディラインに沿うニットやジャージーはテクスチャーによってグラフィカルな効果を生み、シルエットをより本質的なものへと研ぎ澄ます。秋冬コレクションでありながら”軽やかさ”を前面に押し出したアプローチは、ブランドの現代的エレガンスを端的に示している。

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デコンストラクテッド・テーラリングの進化

テーラリングもまた、今季の重要な表現軸となる。構築的なブラックスーツはアシンメトリーなインナーとの組み合わせによってクラシックなコードを解体し、新たな文脈に置き直す。装飾は極限まで抑制され、きらめきのニュアンスやコントラストトリムが、主張しすぎない静かなアクセントに。

さらにレザーを多用したルックでは、キルティング加工のブラックベスト、ファーカラー付きのブラウンレザージャケットが登場。機能性とラグジュアリーの間を往復するこれらのピースには、過去へのノスタルジアではなく、今を生きるためのリアリティが宿っていた。

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アクセサリーが完成させる女性の肖像

抑制されたワードローブに対し、アクセサリーは確かな存在感を放つ。カラード・クロコダイルエフェクトのプリントレザーイヤリング、ジョン・バルデッサリの《Baldessari dots》を想起させるクラッチバッグ、メタリックフリンジ。アートの引用を感じさせるディテールが、ルックに知的な遊び心を注入する。

テキサンブーツやウェッジヒールもまた、スポーツマックスの女性像を象徴する要素だ。強さとしなやかさ、実用性と洗練——その両義性を自然体で纏う女性への、確かな提案である。

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品質を理解し、妥協せず、自らの行き先を持つ女性へ。スポーツマックスの2026年秋冬は、変化を恐れず前進し続けるためのワードローブを提示した。

ノスタルジアではなく、今を生きるためのファッションとして。

スポーツマックス 2026年秋冬コレクションの全てのルックは以下のギャラリーから。

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