9月6日(現地時間)、ブランド設立10年を迎えた「サルバム(sulvam)」は、日本のファッションシーンをエンパワーメントする楽天グループ株式会社のプロジェクト「by R」を通じて、楽天ファッションウィーク東京にて最新コレクションを発表した。
ブランドのデザイナー、藤田哲平の母校である文化服装学院の遠藤記念館大ホールで行われたランウェイショーには、広い会場を360度埋め尽くすように、多くの観客が集結。今回のコレクションは、文化服装学院の学生たちと共同で制作されており、藤田氏が「学生たちに早く現場スキルを身に着けてほしい」という強い想いを体現したもの。7月に発表されたコレクションを基盤にし、若いクリエイターたちとのコラボレーションでさらなる深みを増したランウェイを披露した。
サルバムというブランド名は、ラテン語での「即興演奏」に由来する。常に個性を大切にしながらも、着る人々に普遍的な魅力を提供することを追求している藤田のデザインは、緻密な美学を内包している。2025年春夏コレクションでは、ブランドのDNAとも言える緩やかなカッティングや立体的なシルエットが、自由さと計算された美しさの絶妙なバランスを保っていた。
ショーの前半では、サルバムの象徴であるテーラードジャケットやブレザーが登場し、オーバーサイズのシャツやルーズなニットを組み合わせることでフォーマルなアイテムにリラックス感がもたらされていた。
一方で、アロハシャツやペイズリー柄のセットアップは、リゾート感を漂わせ、色彩豊かなプリントが遊び心を演出。
また、淡いイエローやオフホワイトのセットアップも登場する反面で、ビビッドな赤のセットアップには黒のシャツを合わせ、強烈な印象を残した。
ショーの後半では、グレーやネイビーを基調としたジャケットやワークウェアのセットアップが現れ、コレクションに更なるバリエーションを追加。
切りっぱなしのヘムラインや不規則に丸くカットされたルーズなニット、外付けポケットに垂れ下がった糸といったディテールがサルバム特有の「未完成の美学」を体現していた。
また、今回のランウェイショーの成功には、楽天グループ株式会社のプロジェクト「by R」の強力なサポートがある。「by R」は、日本のファッションシーンをエンパワーメントすることを目的とし、成長を遂げるブランドを積極的に支援するプロジェクトだ。
楽天はこの東京でのランウェイショーの開催支援にとどまらず、2024年9月23日から10月1日まで開催される「パリ ファッションウィーク2025年春夏」においても、同ブランドのパリ旗艦店のオープンを記念したレセプションパーティーの実施を支援する。
さらに、楽天が運営する「Rakuten Fashion」では、「by R」限定商品が販売される特別なプラットフォームを提供。商品の販売だけでなく、藤田がランウェイショーへの思いを語ったインタビューなども特設サイトにて配信している。
こうした包括的な支援を受け、今年で設立10周年を迎えるサルバムは、さらなる飛躍に向けて新たなステージへと進んでいく。
サルバム(Sulvam)2025年春夏コレクションの全てのルックは、以下のギャラリーから。
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