ユマ ワン(Uma Wang)2026年春夏コレクション― 流動性と解放を描く新たなシルエット

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10月2日(現地時間)、ユマ ワン(Uma Wang)はパリ ファッションウィークで2026年春夏ウィメンズコレクションを発表した。コレクションでは、ブランドのDNAを受け継ぎながらも、流動性と解放を軸に新たなシルエットを提示した。

ランウェイに現れたのは、ベージュやブラウンを基調とした落ち着いたトーンのルック。柔らかくしなやかなファブリックがねじれ、折り重なり、身体を包み込む。リボンはほどかれ、ウエストは解放され、肩は自然なラインに戻される。各ルックはこうした絶え間ない動きを宿し、まるで服そのものが呼吸しているように錯覚させる。

Uma Wang RTW SS26 Paris 02

Uma Wang RTW SS26 Paris 05

インスピレーションは、イタリア・マントヴァのパラッツォ・テに並ぶ彫像群だったという。年月を重ねた大理石のドレープが示す「柔らかさと硬さの共存」がコレクションの核となっている。実際にジャケットやドレスは、流れるような布地にわずかな構築性を与え、その緊張感が独自のリズムを生み出していた。

加えて、ランウェイには、テクスチャー豊かなドレス、オーバーサイズのブレザー、そしてシルバーの光沢ドレスなどが登場。ナチュラルカラーの中に時折見せるメタリックな質感が、コレクション全体に強いアクセントをプラス。さらに、ネクタイ柄を思わせるモチーフがいくつかのルックに織り込まれ、全体をリズミカルに引き締めた。

Uma Wang RTW SS26 Paris 25

Uma Wang RTW SS26 Paris 30

Uma Wang RTW SS26 Paris 12

Uma Wang RTW SS26 Paris 18

今季のユマ ワンは「流れ続けるもの」と「構築されたもの」の狭間を行き来しながら、変化の意味を映し出した。変化とはすぐに消え去るのか、それとも永遠に残るのか。その問いは、ショーの後も観客の心に静かに響いた。

ユマ ワン 2026年春夏コレクションの全てのルックは、以下のギャラリーから。

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