オランダ発のラグジュアリーファッションハウス、「ヴィクター&ロルフ(Viktor&Rolf)」は、ブライダルライン「ヴィクター&ロルフ マリアージュ(Viktor&Rolf Mariage)」の2026年秋冬コレクションを発表した。
今季は「Mariage Prompt」というテーマの中で、一着のドレスが生まれる瞬間の“ひらめき”、花嫁の存在や空気感、そしてわずかなディテールがインスピレーションの源となるプロセスを讃えている。
ブライダルブランド「ジャスティン アレクサンダー(Justin Alexander)」とのパートナーシップによって制作された同コレクションでは、卓越したテーラリングと繊細な手仕事、そして感情の精度が融合。ブランドのクチュールスピリットに忠実でありながら、想像力とクラフトマンシップの対話によって、すべてのウェディングドレスが花嫁自身の“アートピース”として昇華された。
彫刻的なフラワーアートと多様なシルエットが描く、現代のロマンティシズム
さらに今季の「Mariage Prompt」は、大胆なプロポーションとエレガントなライン、そして彫刻的なフラワーアートを融合させた構築的なデザインが特徴だ。
シルエットは、流麗なAラインやボリュームのあるボールガウン、スレンダーなマーメイド、そして軽やかなハイ&ロースカートまで多岐にわたる。ブランドの象徴である花のモチーフが全体に散りばめられ、オーバーサイズのローズや藤の花がシルエットの流れと一体化している。
中でも注目すべきは、「スパークリング・ローズ・ウォーターフォール・マーメイド」。螺旋状のヴォランが手作業で仕立てられたローズを包み込み、幻想的なチュールトレーンへと流れる構築美の極みである。さらに、「スカルプチュラル・バブル・フレア」は1950年代のグラマーを新たに解釈し、「スカルプテッド・プリーツAライン」では全体に施されたプリーツ加工が立体的な陰影を生み出している。
オーガニック素材と構築的デザインの融合
素材には、オーガニックコットン・ファイユ、ミカド、ガザー、オーガンザ、ソフトサテンといった上質なファブリックを採用。柔らかく温もりを感じるアイボリーのトーンが、ドレス全体に深みと光を与えている。
ブランドの象徴でもあるアシンメトリーな構築やフラワー装飾は、クチュールメゾンならではの精緻な手仕事を際立たせる。加えて、ボリュームのあるオーバースカートや取り外し可能なトレーン、ハイブリッドシルエットを取り入れることで、現代の花嫁に寄り添う柔軟性と多様性を提案している。
ヴィクター&ロルフ マリアージュ 2026年秋冬コレクション「Mariage Prompt」のすべてのルックは、以下のギャラリーから。
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