6月9日(現地時間)、ファッションブランド、Y/プロジェクト(Y/PROJECT)の共同設立者であるジャイルズ・エレイルフ(Gilles Elalouf)が、長い闘病生活の末、58歳でこの世を去ったことが伝えられた。
同ブランドのクリエイティブ・ディレクターであるグレン・マーティンス( Glenn Martens)は、「ジル、私を信頼してくれてありがとう。一緒に魔法をかけてくれて。10年間、最高の冒険をありがとう。永遠に寂しくなるよ。愛してるよ」とブランドのインスタグラムに投稿。エレイルフの死去への悲しみを綴った。
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エレイルフは、そのキャリアをボストン・コンサルティング・グループ(Boston Consulting Group)でスタートさせた。1999年には広告代理店ピュブリシス・グループ(Publics Group)に移り、10年間在籍。
その後、2010年にデザイナーの故ヨハン・セルファティ(Yohan Serfaty)と共にY/プロジェクト・レーベルを設立し、株主会会長を務めた。2013年には、マーティンスがY/プロジェクトのクリエイティブ・ディレクターに就任した。
それから月日が流れ、Y/プロジェクトは、コンセプチュアルで独創的なディテールと、遊び心のあるプロポーション、歴史的な引用を取り入れたウィットに富んだテイストが融合したブランドとして人気を集めていく。
2017年6月には、同ブランドがファッション界で世界的に最も高く評価されるANDAM大賞を受賞。また同年9月には、マーティンスがBusiness of Fashion誌の「今日のファッションをグローバルに形成する500人」に選ばれた。
現在Y/プロジェクトは、世界中に150以上のストックリストを持ち、ラグジュアリー市場での地位を確固たるものにしている。