PVH傘下の米ファッションブランドであるカルバン クライン(Calvin Klein)は、6月14日(現地時間)に、パリのシャンゼリゼ通りに新しいグローバル旗艦店をオープンする。
新しいデザインコンセプト「チョーク(Chalk)」
3階建てで、6,450平方フィートの広さを誇るこの新たな旗艦店は、消費者体験を高める為に、新しいデザインコンセプト「チョーク(Chalk)」を採用した。この「チョーク」というコンセプトは、カルバン クラインの全てを体現し、モダンでミニマル、そして官能的なデザインコードを再確認できるよう、消費者体験の向上と意図的なデザインスキームを通じた設計を成す。つまりは、「最も没入感のあるブランド体験」空間なのだ。
そんな新コンセプトがユニークな店内は、クリーンで洗練された白がカラーの基調となっている。また、ステンレススチールや、温かみのあるウッド素材、ミニマルな家具、柔らかな照明がアクセントとなり、空間に見事に調和。
1階にはウィメンズ、2階はメンズで構成されており、地下フロアは、ヨーロッパ最大のカルバン クラインのアンダーウェアとラウンジウェア売り場が広がる。
フィッティングルームは、ダグラスファー材を使用し、肌触りの良いカーペットと柔らかな照明で「快適な体験」を提供。こうした要素を組み合わせることで、ブランドのビジュアルアイデンティティを強化し、カルバン クラインの美学を際立たせるキャンペーンイメージを演出する。
同ブランドによると、ファッションの中心地であるシャンゼリゼ通りにオープンするこの店舗の掲げるミッションは、「カルバン クラインの店舗プレゼンスを確立すると同時に、消費者にプレミアムなポジショニングを再確認してもらうこと」だという。
さらにこの店舗は、季節ごとの体験型コンセプトや消費者アクティベーションを開催するための洗練された空間を提供するように設計されている。オープン時には、特別なカラー パレットでデザインされた限定版のメンズウェアおよびウィメンズウェアのカプセルコレクションが、カスタムのカルバン クライン パリ ブランディングとともに展開される予定だ。
オープンに際して、カルバン クラインのグローバル・ブランド・プレジデントであるエヴァ・セラーノ(Eva Serrano)は声明の中で次のようにコメント。
「私は販売アシスタントとしてキャリアをスタートさせ、そこで学んだこと(商品について、環境について、顧客にインパクトを与える方法について)は、今もカルバン クラインのビジョンの原動力となっています。」
「シャンゼリゼのフラッグシップは、カルバン クラインのすべてを体現し、消費者にインスピレーションを与え、製品だけでなく美意識も含めたカルバン・クラインのライフスタイルを体験してもらえるような環境を作り出していきます。」
先日同ブランドは、新たなクリエイティブ・ディレクターにヴェロニカ・レオーニ(Veronica Leoni)を指名し、ランウェイに復帰することを発表したばかり。レオーニの起用によって、カルバン クラインのレガシーを守りながら、次世代の消費者にインスピレーションを与えるための戦略的ステップを推し進めていくという。
また今後、この「チョーク」コンセプトは、パリの新旗艦店に留まらず、カルバンクライン世界中の店舗で展開されていく予定だ。