6月15日(現地時間)、米国のファッションブランドであるコーチ(Coach)は、クリエイティブ・ディレクターのスチュアート・ヴィヴァース(Stuart Vevers)が、大英帝国勲章オフィサー(OBE)に任命されたことを発表した。この受賞は、ヴィヴァースの「ファッションと英米クリエイティブ関係への貢献」が評価されたものだ。
ヴィヴァースはこの任命について、「チャールズ皇太子からこの賞を授与されることを光栄に思います」と述べ、「母国と養子国、そしてクリエイティブな仕事との結びつきは、私がこれまで努力してきたこと、そして私の人生にとって重要なことをすべて一つにしてくれています」と続けた。
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アメリカのファッションハウスのクリエイティブ・ディレクターとして大英帝国勲章オフィサーを授与したのは、ヴェヴァースが初となる。彼の名前は、国王チャールズ3世によって承認された2024年誕生日の栄誉リストに掲載され、後日予定されている英国王室主催の叙勲式にて賞が授与される。
スチュアート・ヴィヴァースは、1973年、英国ヨークシャー生まれのファッションデザイナー。1996年にウェストミンスター大学を卒業し、カルバン・クラインでキャリアをスタートさせた。その後、ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)やジバンシィ(GIVENCHY)、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)で、デザイン職を歴任。
2005年にはマルベリー(Mulberry)へ移り、クリエイティブ・ディレクターとしてレザーグッズを同ブランドのシグネチャーバッグへと変貌させた。その功績で、2006年にはブリティッシュ・ファッション・カウンシル(British Fashion Council)のアクセサリー・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。
その後2007年7月に、ロエベ(Loewe)のクリエイティブ・ディレクターに就任し、2013年6月25日には、コーチのエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターに就任。コーチでは、史上初めてプレタポルテの立ち上げを監督したヴィヴァースだが、2017年には、アメリカファッションデザイナー協議会(CFDA)からアクセサリーデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞。その他、アパレル&フットウェア協会(American Apparel & Footwear Association)からもアメリカンデザイナー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。
また2021年には、コーチのローグバッグで、殿堂入りデザイン優秀賞を受賞した。