6月25日(現地時間)、米国のオンライン再販プラットフォームのスレッドアップ(ThredUp)は、タペストリー(Tapestry)社のオムニ&イノベーション最高責任者であるノアム・パランスキー(Noam Paransky)を取締役に迎えたことを発表した。
パランスキーは、デジタル小売の革新とオムニチャネル戦略で25年以上の経験を持つ知見を活かし、レガシーな再販マーケットプレイスからAIを活用した再販マーケットプレイスへとビジネスを変革するスレッドアップのアドバイザーを務める。
パランスキーは現在、米国のファッション・コングロマリッドの1つであるタペストリー社のチーフ・オムニ&イノベーション・オフィサーとして、全社的なデジタル・イノベーション・アジェンダを主導し、すべての顧客デジタル接点に革新的なオムニチャネル体験を提供する責任を担っている。タペストリーへ入社前は、Gap, Inc.のデジタル担当SVPとして、Gap, Inc.の全ブランドのデジタル販売とエンゲージメント・チャネルを統括した。Gap, Inc.入社以前は、小売、デジタル、マーケティングの専門家として20年近くを過ごし、複数の小売・ファッションブランドと直接取引を行ってきた。
スレッドアップの共同設立者兼CEOであるジェームズ・ラインハート(James Reinhart)は、「今日の急速に進化する技術的状況において、顧客体験を向上させるためにデジタル革新を優先させることは、再販の未来を変革し、中古を第一に考えるよう世界を鼓舞するという我々の使命を推進するスレッドアップの能力にとって極めて重要です」と述べ、「ノアムのオムニチャネル戦略とイノベーションにおける豊富な経験は、この焦点に合致しており、彼の任命は、私たちがスレッドアップでのショッピング体験を向上させ、人々がオンラインで中古アパレルとどのように接するかを再定義するために、技術における画期的な進歩を活用している極めて重要な時期に行われました。」と声明でコメントした。
また、パランスキーはこの就任について、「再販業界に革命を起こし、ファッションの最前線にサーキュラリティをもたらし続けるThredUpの取締役会に参加できることを嬉しく思います」と語った。
AIを活用した再販マーケットプレイスへ
スレッドアップはかねてより、「Resale-as-a-Service」により、衣類のライフサイクルを延長し、消費者の買い物の仕方を変革することで、ファッション業界のより持続可能な未来を切り開いてきた。消費者は、同社のプラットフォームでバリューブランド、プレミアムブランド、ラグジュアリーブランドと出会い、推定小売価格から最大90%オフで購入することが出来る。スレッドアップではこれまでに、100カテゴリーにわたる55,000ブランドを取り扱い、1億7,200万点以上のユニークな中古品を処理してきた。
スレッドアップ今後、既存のリセールマーケットプレイスから、AIを活用した再販マーケットプレイスへと進化し、さらに画期的な再販コミュニティの構築を目指す。