6月10日(現地時間)、ラグジュアリー・リセールプラットフォームのリバッグ(Rebag)は、米アマゾン(Amazon)が展開する「ラグジュアリー・ストアーズ(Luxury Stores)」との提携を発表した。これにより、約3万点におよぶプリオウンドの高級アイテムがアマゾン上で購入可能となった。
取り扱いブランドには、エルメス(Hermès)、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)、ロレックス(Rolex)、カルティエ(Cartier)など、世界的に名高いメゾンが名を連ねる。バッグ、ジュエリー、時計といった多彩なアイテムが揃い、信頼性と手頃さを兼ね備えた新たなラグジュアリーショッピングの選択肢として注目されている。
この提携の背景には、ラグジュアリー商品のライフサイクルを延ばし、循環型経済の観点からファッション消費のあり方を見直すというリバッグのビジョンがある。近年では、Z世代を中心にプレラグジュアリーへの関心が高まっており、サステナビリティ意識の浸透とともに、リセール市場の拡大が加速。
リバッグの創業者兼CEOであるシャルル・ゴラ(Charles Gorra)は声明の中で、「アマゾンのラグジュアリー・ストアーズとの提携は、プリオウンド・ラグジュアリーの購買体験を次のステージへと進化させるものです。利便性と信頼性を兼ね備えた環境の中で、持続可能なファッションのあり方をより多くの人々に届けていきたい」とコメントしている。
アマゾンのラグジュアリー・ストアーズは、厳選された高級ブランドのみを取り扱う、洗練されたオンラインプラットフォームだ。リバッグが提供する商品は、専門の鑑定士による厳格な検品を経ており、購入者は安心して高品質な中古アイテムを手にすることができる。
なお、リバッグは2014年にニューヨークで創業。2023年には委託販売サービス「Consignment」、2024年には会員制プログラム「Rebag⁺」をスタートし、業界内での地位を確立してきた。再販価格を即座に査定・支払いする独自のシステムを備え、売り手側にも優位性を提供。現在はニューヨーク、ロサンゼルス、フロリダに直営店舗を構え、ブルーミングデールズ(Bloomingdale’s)の一部店舗でも展開している。
ラグジュアリーファッションにおけるリセール市場は、今後もさらなる成長が見込まれている。アマゾンという巨大な流通網と手を組んだ今回の動きは、「高級品をもっと自由に、もっと賢く楽しむ」新時代の象徴とも言えるだろう。
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