ポール・アンドリュー(Paul Andrew)がセルジオ ロッシ(Sergio Rossi)の新クリエイティブ・ディレクターに就任

Paul Andrew COURTESY OF SERGIO ROSSI

7月24日(現地時間)、イタリアの高級靴ブランドであるセルジオ ロッシ(Sergio Rossi)は、新しいクリエイティブ・ディレクターにポール・アンドリュー(Paul Andrew)を任命したことを発表した。ポールは彼は今週から着任し、2025年秋のシーズンで最初のコレクションを発表する予定だ。

英国出身のポール・アンドリューは、大胆で実用的なデザインや、手作りの職人技と最新の素材・技術革新を巧みに融合させることを得意とするデザイナーだ。英国の田舎で育ったアンドリューは、子供の頃からファッションに魅了され、ヴォーグ誌を買うために貯金をしていたそうだ。また家具職人として働く父と共にロンドンを訪れた際には、母と一緒にクリスチャン・ラクロア(Christian Lacroix)のコレクションをじっくりと眺める日々を過ごしたという。

大学でファッションを学ぶと、1999年にはロンドンのグラジュエート・ファッション・ウィークで初のコレクションを発表。卒業後は、故アレキサンダー マックイーン(Alexander McQueen)の元で最初の職を得て、その後、カルバン クライン(Calvin Klein)、ナルシソ ロドリゲス(Narciso Rodriguez)、ダナ キャラン(Donna Karan)で、更に美学と技術を磨いた。2013年には、自身の名前を冠した女性用フットウェア・コレクション「Paul Andrew」を立ち上げ、すぐにメンズフットウェアも展開。2014年には、CFDA/Vogueファッション基金を受賞し、初の最年少シューズ・デザイナーに選ばれた。

2016年には、サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)の婦人靴デザイン・ディレクターに就任し、翌年にはウィメンズ・クリエイティブ・ディレクターに昇進する。更に、最初のコレクションが世界的に成功すると、2019年にはフェラガモの全製品カテゴリーを担うクリエイティブディレクターに就任し、チームを牽引した。

アンドリューの情熱的な仕事への姿勢、ブランド構築への献身、そして起業家精神は、国際的に高く評価され、批評家からも商業的な尊敬を集めている。また現在は、アメリカ・ファッション・デザイナー協議会(CFDA)の一員でもある。

この就任を受けて、アンドリューは、「セルジオ ロッシという、靴作りの伝統と遺産がイタリアの職人技の持続力を象徴する世界的に有名なハウスのクリエイティブディレクターに就任することを光栄に思います。セルジオ ロッシの独自の革新精神と高い技術を基盤に、ブランドの新しいビジョンを提案できることを楽しみにしています」と喜びを伝えた。

セルジオ ロッシを傘下にもつランバングループ(Lanvin Group)の会長であるジェン・ホアン(Zhen Huang)は、「7つの十年にわたる比類なき職人技と工芸の卓越性を祝う中で、セルジオ・ロッシは世界中の高級フットウェア市場で際立った名前を確立しました。セルジオ ロッシは、伝統と革新を融合させた、私たちの家族の宝であるメンバーです。ポール・アンドリューの任命により、ブランドの進化と繁栄を期待しています」と、声明で述べた。

また、ランバングループのCEO、エリック・チャン(Eric Chan)は、「ランバングループは、ポール・アンドリューがセルジオ ロッシチームに加わることを喜ばしく思います。彼の創造的なデザインの専門知識と先見的なアプローチにより、ポールはセルジオ ロッシを新しい成功の時代へと導くことでしょう。この新しい方向性は、ブランドの豊かな遺産を守りながら、変化する顧客の嗜好に応えるという私たちの使命と完璧に一致しています」と、コメントした。

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