モンクレール(Moncler)2024年上半期の売上高が11% 増で、12億ユーロを超える

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7月24日(現地時間)、イタリアのミラノに本社を置くモンクレール・グループ(Moncler S.p.A)は、2024年上半期の財務報告書を発表し、グループ連結売上高が12億3002万ユーロを達成したことを明らかにした。これは、2023年上半期の売上高11億3660万ユーロと比較して、前年同期比で11%増(恒常為替レート)となる。

さらに、モンクレール・グループの2024年上半期の営業利益は2億5900万ユーロに達し、売上高に対する利益率は21%となり、予想されていた2億4700万ユーロを上回る結果をもたらした。

グループ売上高の80%以上を占める主要ブランド、モンクレール(Moncler)の2024年上半期の売上高は、10億4130万ユーロで、前年同期比 15%増(恒常為替レート)。これには、全市場において「DTCチャネル」での売り上げが8%増加したことが貢献している。また、日本市場での海外観光客による強い購買や、中国本土での好調なパフォーマンスが追い風になった。

一方で、同グループの傘下にあるブランド、ストーンアイランド(Stone Island)の2024年上半期の売上高は1億8890万ユーロで、前年同期比から5%減(恒常為替レート)という結果に。モンクレール同様、ストーンアイランドのDTCチャネルにおいては、強力な二桁成長が見られたが、卸売チャネルのパフォーマンスの低迷が全体の成果に影を落とした。

モンクレール・グループの会長兼最高経営責任者であるレモ・ルッフィーニ(Remo Ruffini)は、「今年上半期において、ラグジュアリー商品セクターの一般的に複雑な経営環境の中で、確固たる成果を上げられたことに非常に満足しています。両ブランドともに全地域でDTCチャネルにおいて強い成長を遂げ、グループ全体で2億5000万ユーロを超える顕著な営業利益を達成しました」と声明で述べた。

また、ルッフィーニは、「モンクレールとストーンアイランドの両ブランドで推進している戦略的イニシアチブ、コミュニティとの深い繋がり、製品の卓越性の追求、高品質で選択的な成長への注力が、今後数ヶ月および数年にわたりブランドをさらに強化することを確信しています」と付け加えた。

なお、モンクレール・ジャパンは、2024年3月28日に、日本の株主であった八木通商株式会社からモンクレール・ジャパンの残りの株式5.06%を930万ユーロで取得。この買収により、現在モンクレールは子会社のインダストリーズ社(Industries S.p.A.)を通じて、モンクレールジャパン株式会社の全株式を保有している。