ヴォーグが、ランウェイの歴史を体験する展覧会「Vogue: Inventing the Runway」をロンドンで開催

Vogue: Inventing the Runway

ロンドンのデジタルアートセンターライトルーム(Lightroom)が、ファッション界の権威であるヴォーグ(Vogue)と提携し、革新的な展覧会「Vogue: Inventing the Runway」を開催する。

「Vogue: Inventing the Runway」は、単なる展覧会ではない。20世紀初頭の親密なクチュールサロンから、現在の忘れられないポップカルチャーイベントまで、ファッションのランウェイショーの歴史を探求する壮大な新しい没入型エキシビションだ。また、ファッションショーがいかにしてデザイナーの究極のビジョン表明となったか、時にはデザイナーのアイデンティティを歩くように表現し、シーズンごとに、そして毎年再構築されていったかを、生の証言と豊富なメディアミックスによって明らかにする特別なファッションの祭典なのだ。

来場者は、デジタル技術とファッションの融合により、ランウェイの魔法を身近に感じることが出来、巨大スクリーンやインタラクティブなインスタレーションを通じて、ファッションショーの舞台裏をリアルに体験できる。テーマ別に構成されたチャプターでは、オリジナルアニメーションを駆使し、没入感あふれるサウンドデザインと、クラシックやポップ音楽と融合したオリジナル楽曲を用いた体験が提供される。これにより、来場者は象徴的なショーが文化の風景を変えた瞬間を、感覚的かつ洞察的に感じ取ることができるだろう。

コンデナスト社のチーフ・コンテンツ・オフィサー兼ヴォーグのグローバル・エディトリアル・ディレクターを務めるアナ・ウィンター(Anna Wintour)は、「ヴォーグ誌では数十年にわたり、多くの素晴らしいランウェイショーを見てきました。今回のライトルーム体験は、ファッションの歴史が目の前で繰り広げられるスリルを、より多くの人々が直接体験できる素晴らしい機会です」と語った。

また、この展覧会には、歴史に名を刻む才能あふれるファッション・デザイナーたちの作品が一斉に集う:グッチ(Gucci)、バレンシアガ(Balenciaga)、ヴェルサーチェ(Versace)、バーバリー(Burberry)、シャネル(Chanel)、クリスチャン ディオール(Christian Dior)、ジバンシィ(Givenchy)、プラダ(Prada)といった大手ラグジュアリーブランドから、カルト的人気を誇る英国人デザイナー、マルティーヌ・ローズ(Martine Rose)や、南フランス出身のデザイナー、サイモン・ポート・ジャックムス(Simon Porte Jacquemus)といった話題の若手デザイナーまでが名を連ねている。

日本人デザイナーでは、川久保玲が手がけるコム・デ・ギャルソン(Comme des Garçons)を始め、アンダーカバー(Undercover)、ジュンヤ ワタナベ(Junya Watanabe)、トモ コイズミ(Tomo Koizumi)、ヨウジ ヤマモト(Yohji Yamamoto)が参加する。

英国版ヴォーグの編集コンテンツ責任者であるキオマ・ナディ(Chioma Nnadi)は、「ライトルームでのこの体験を、英国の多くのファッション学生がデザイナーとしての道を歩み始めるセントラル・セント・マーチンズからすぐ近くで開催することは非常にふさわしいことです。私は、この展覧会が、次世代のデザイナー志望者にとって、ファッションの視点を通じて最も象徴的な文化的瞬間を生き生きと伝える教育ツールになることを望んでいます」とコメント。

また、ヴォーグのクリエイティブ・エディトリアル・ディレクターであるマーク・グイドゥッチ(Mark Guiducci)も、「ランウェイショーは、1世紀以上にわたって社会とその価値観を反映してきました。『ランウェイを発明する』によって、ファッションだけでなく、芸術、エンターテインメント、テクノロジー、政治など、文化全般の変化を反映するショーのあり方や、それらがどのように絡み合っているのかについて、観客に理解を深めてもらいたいです」と付け加えた。

「Vogue: Inventing the Runway」は、2024年10月25日から2025年3月30日まで開催される。この展覧会を通じて、ファッションの歴史と未来を体感し、インスピレーションを得る素晴らしい機会をお見逃しなく。

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