7月30日(現地時間)、米国のセレクトショップ、フレッド シーガル(Fred Segal)は、ロサンゼルスにあった最後の実店舗を2つをクローズした。
1961年にフレッド・シーガル(Fred Segal)が自身の名を冠して始めたこのストアは、創業以来、LAのファッション・スタイルを定義づけてきた。同ストアは、ショップインショップのコンセプトと体験型小売の先駆けであり、小売業とポップカルチャーを掛け合わせた斬新なライフスタイルブランドとして知られた。
そうした人気から、フレッド シーガルは2018年にサンセット・ブールバードの旗艦店を開店し、マリブ、アジア、ヨーロッパへと店舗を拡大していった。また、かつては、東京や台北などにも店舗があった。しかし、COVID-19のパンデミック以降は、小売の売り上げが伸び悩み、回復できない状況下に。
かつて多くの人々を熱狂させが同ブランドは、マイナスの影響を乗り越えられなかった。
現在、フレッド シーガルの公式ウェブサイトは閉鎖されている。一方で、カルバーシティにあるフレッド シーガルの家具店と、ラスベガスのホテル、リゾート・ワールド・ラスベガス(Resorts World Las Vegas)のショップインショップは今後も営業が続けられるようだ。
フレッド シーガルの閉店だけでなく、米国ではCOVID-19のパンデミック以降に、セレクトショップの閉店が相次いでいる。特にニューヨークでは、2019年8月に経営破綻した高級衣料品店のバーニーズ・ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)を始め、ジェフリー(Jeffrey)やオープニングセレモニー(Opening Ceremony)といった個人や小規模経営のセレクトショップの閉店が目立っている。また、多くの消費者が実店舗での買い物から、より手軽なオンラインショッピングへと移行していることも一因だろう。