トレンド予測会社のWGSNが、バイヤー向けAI駆動プラットフォーム「WGSNファッション・バイイング」を開発

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グローバル市場におけるトレンド予測会社のWGSNは、8月8日(現地時間)に、商品方向性、主要トレンド、特定スタイルへの投資方法を理解するための「データ駆動型」購買プラットフォーム「WGSNファッション・バイイング」を発表する。ロンドン、ニューヨーク、香港、サンパウロにオフィスを構える同社は、これまでにB2B会員向けに、独自のグローバルの消費者動向分析およびファッション、ビューティ、インテリア、フード&ドリンク 、コンシューマ・テックのデザイントレンド予測を提供してきたが、今後はAIを導入することで、更に正確なトレンド予測を実現していく。

「WGSNファッション・バイイング」は複数のファッションカテゴリーを網羅しており、WGSNのトレンド予測と独自の予測分析「TrendCurve AI」を組み合わせることで、シーズンごとの購買決定に「前例のない正確性」をもたらすという。

このプラットフォームは、事前計画、開発、シーズン中のレビューの各フェーズを統合し、WGSNファッションバイイングの一部である「ディレクターズ・インテリジェンス」によってチームリーダーに戦略的なコンテンツを提供する。また、WGSNファッションデザインレポートを強化するために、トレンド・ナラティブ、TrendCurve AIカラー、TikTokトレーディングなどの新しい予測がプラットフォームに追加される。

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Courtesy of WGSN

WGSNのファッション・ディレクターであるモニシャ・クラール(Monisha Klar)は、「バイヤーは自社の内部データに非常に依存しています。しかし、販売していないアイテムに関するデータは持っていないため、バイヤーが直感に頼って意思決定を行う要素も大きく、それがうまくいくかどうかは不確かです」と声明で述べ、「WGSNは、バイヤーに定量的な側面からトレンドを支持する自信と検証を提供し、製品から市場までのライフサイクル全体を通じて必要なクリエイティブおよび商業的実行力を提供するユニークな立場にあると思います」と続けた。

WGSNの新プラットフォームの導入により、ファッション業界のバイヤーはデータに基づいたより正確な意思決定を行うことができ、競争の激しい市場での成功に向けた強力なサポートを得ることが可能になるだろう。こうした先進的なアプローチとAI技術の融合は、ファッション業界全体に新たなスタンダードをもたらし、未来の購買プロセスを根本から変える可能性を秘めているように感じる。

なお、日本では、伊藤忠ファッションシステム株式会社がWGSNのチャネルパートナーとして、2015年より業務提携をしている。

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