ラルフ ローレン(Ralph Lauren)、2025年度第1四半期決算を発表:ヨーロッパとアジアでの成長が牽引

Ralph Lauren

8月7日(現地時間)、 ラルフ ローレン コーポレーション(NYSE: RL)は、2025年度第1四半期の業績を発表し、売上が予想を上回ったことを報告した。ラルフ ローレン(Ralph Lauren)の第1四半期の純売上高は、1%増の15億1,000万ドルとなり、為替一定ベースでは3%の増加を記録。特に、ヨーロッパとアジアでの高額なデニムやポロシャツの安定した需要の恩恵が、全体の業績を押し上げた。

2025年度第1四半期の業績では、以下がハイライトとして挙げられる。

  1. グローバルな直販事業の成長: 直販事業における既存店売上が5%増加し、すべての地域での小売実績が好調であった。
  2. 調整後の粗利益率と営業利益率の拡大: 粗利益率は70.5%で、前年同期比で170ベーシスポイントの増加を達成した。これには、製品ミックスや地理的ミックスの変化、綿花コストの低下、全地域での平均単価(AUR)の成長が寄与した。
  3. バランスシートの健全性維持: 現金および短期投資で18億ドルを保持し、在庫は前年同期比で13%減少した。第1四半期には2億2500万ドルを株主に還元した。
  4. 地域別業績:
    • ヨーロッパ: 売上は報告ベースで6%、為替一定ベースで7%増加した。実店舗での売上は7%増加し、デジタルコマースは14%増加した。
    • アジア: 売上は報告ベースで4%、為替一定ベースで9%増加した。特に中国市場での成長が顕著であった。
    • 北米: 売上は4%減少したが、強力な直販事業が計画通りの卸売減少を部分的に相殺した。
  5. FY2025見通しの再確認: 低シングルディジットの売上成長と、調整後の営業利益率の100~120ベーシスポイントの拡大を見込んでおり、これは為替一定ベースでの見通しである。

ラルフ ローレンは、この四半期で強力なスタートを切り、長期的な成長戦略に対する自信を再確認した。同社のブランド力と多様な成長ドライバー、そして運営の柔軟性と規律が、変動する市場環境でも持続的な成長を支えている。

今後の展望として同社は、2025年度第2四半期に、為替一定ベースで3%から4%の売上成長を予想しており、これにはヨーロッパとアジアの市場が引き続き貢献すると見込まれている。また、営業利益率の拡大も予測されており、マーケティングキャンペーンの投資を超える利益率の向上が期待されている。

この業績報告を受けて、ラルフ ローレンは引き続き健全なバランスシートを維持し、株主への還元を進めながら、長期的な成長を目指していくとのこと。