e.l.f.ビューティー(e.l.f. Beauty)、2025年度第1四半期で売上50%増加を達成|ドイツ市場への参入も発表

E.l.f. Beauty

8月8日(現地時間)、カリフォルニアを拠点とする化粧品ブランドの e.l.f.ビューティー(e.l.f. Beauty, Inc.)は、2025年度第1四半期の売上が50%増の3億2,450万ドルに達し、好調なスタートを切ったことを発表した。

同社は、マーケットシェアを260ベーシスポイント拡大し、22四半期連続で売上高とマーケットシェアの両方で成長を達成。四半期純利益は、前年同期の5,290万ドルから4,760万ドルにわずかに減少したものの、調整後の純利益は6,430万ドルとなり、前年同期の6,290万ドルを上回る結果となった。また、調整後の希薄化後EPSは、前年と同じく1.10ドルで、ウォール街の予測である84セントを大きく上回った。

この大幅な成長の要因は、リテールとeコマースの両方のチャネルでの堅調なパフォーマンスや、為替の好影響、輸送コストの低下、国際市場での戦略的な価格調整によるものであった。

こうした第1四半期の好調な業績を受け、 e.l.f.ビューティーは、年間売上予測を従来の12億3,000万ドルから12億5,000万ドルの範囲から、12億8,000万ドルから13億ドルの範囲に上方修正した。同社は現在、以下の予測を示している。

  • 売上高: 12億8,000万ドルから13億ドル(以前の予測は12億3,000万ドルから12億5,000万ドル)である。
  • 調整後EBITDA: 2億9,700万ドルから3億100万ドル(以前の予測は2億8,500万ドルから2億8,900万ドル)である。
  • 調整後純利益: 1億9,800万ドルから2億100万ドル(以前の予測は1億8,700万ドルから1億9,100万ドル)である。
  • 調整後希薄化後EPS: 3.36ドルから3.41ドル(以前の予測は3.20ドルから3.25ドル)である。

e.l.f.ビューティーの会長兼CEOであるタラン・アミン(Tarang Amin)は、同社の戦略的方向性に自信を示し、「この四半期のパフォーマンスは、当社ブランドの強さと戦略の有効性を裏付けている。私たちは2025年度およびそれ以降において、成長と価値創造を引き続き推進するための良好なポジションにある」とコメント。

また同社は今後、イタリアやオランダでの成功を踏まえ、ドイツ市場への参入を発表している。ドイツで二番目のシェアを誇るドラッグチェーン店、ロスマン(Rossmann)とのパートナーシップを通じて、1,200店舗での展開を予定であり、これまでで最大の国際展開となる見込みだ。その他、メキシコでもセフォラ(Sephora)を通じた展開を計画しており、国際的なブランド認知度の向上を目指していく。

e.l.f.ビューティーはまた、昨年に3億5,500万ドルでビューティーブランドのナチュリウム(Naturium)を買収した。現在は、ナチュリウムの製品がアルタ・ビューティー(Ulta Beauty)に並び、全米展開されるよう進めている最中だ。これによって、 e.l.f.ビューティーの製品ポートフォリオがさらに強化され、米国内での市場シェア拡大が期待されている。

No Comments Yet

Leave a Reply

Your email address will not be published.