経営難のテッド ベーカー(Ted Baker)、英国の全店舗が8月20日に閉店へ

Ted Baker

経営難に直面していた英国のファッション・レーベル、テッド ベーカー(Ted Baker)は、8月20日(現地時間)をもって、英国の全店舗を完全に閉店する。

同社は、既存の英国ライセンス・パートナーであるノー・オーディナリー・デザイナー・レーベル(NODL)の破綻を受けて、以前より厳しい状況下に晒されていた。

今年5月頃には、マイク・アシュリー氏が率いるフレイザーズ・グループ(Frasers Group)が、テッド ベーカーの買収に向けて動き出しているとの報道が伝えられていたが、この小売ライセンス契約は成立しない可能性が高いようだ。テッド ベイカーブランドの所有者であるオーセンティック・ブランズ・グループ(Authentic Brands Group)は、フレイザーズ・グループとの交渉は続いていないと述べており、なぜ交渉が頓挫したのかについての詳細は明かしていない。

また、その他の候補として、以前までネクストとテッド ベーカーの米国でのライセンス・パートナーであるOSL社も挙がっていたが、現在ではその買収の話が復活するのかどうかも不明である。

ノー・オーディナリー・デザイナー・レーベルは、今年3月に再建会社のテネオ(Teneo)を管財人に任命し、英国内の15店舗を閉鎖し、245名の従業員を解雇した。今回の英国全店舗のクローズによって、さらに500名の従業員の解雇が予想されている。