美容マーケットプレイスのフレシャ(Fresha)、J.P.モルガンから3100万ドルを調達|AI開発の推進へ

Fresha the world's leading marketplace for beauty and wellness investing in Machine Learning and AI Powered Robotics.

2024年8月21日 (現地時間)、 美容・ウェルネス業界向けのリーディング・マーケットプレイス、フレシャ(Fresha)は、J.P.モルガンから3100万ドルのベンチャー・デット・ファシリティを獲得したことを発表した。これまでにフレシャは、1億8500万ドル以上のベンチャーキャピタルを調達しており、2021年にはジェネラル・アトランティック(General Atlantic)が主導する1億5000万ドルのシリーズCラウンドを成功させている。今回のJ.P.モルガンとの提携により、フレシャは機械学習やAIロボティクスの開発を一層加速させ、同社が掲げる美容・ウェルネス業界への革新をさらに推進していく。

フレシャが提供するのは、地元の美容・ウェルネスビジネスに対して、予約や支払いを簡単に行えるマーケットプレイスだ。業務管理を円滑にするための無料ビジネスソフトウェアや金融テクノロジーソリューションを備え、あらゆる規模のビジネスが公平に競争できる環境を整えている。

さらに、予約管理やポイントオブセール、顧客管理、マーケティング自動化など、ビジネス運営に必要なすべての機能を提供するオールインワンプラットフォームとして、パートナー企業の収益最大化を支援を行う。フレシャのエコシステムは、モバイルアプリやインスタグラム、フェイスブック、グーグルなどの主要なテクノロジープラットフォームと高度に統合されており、先進技術へのアクセスを広げることで、美容プロフェッショナルがサービスの向上とリーチ拡大を実現出来るのだ。

J.P.モルガンのUKイノベーションエコノミー担当アレクサンドラ・ワイアット(Alexandra Wyatt)は、「フレシャの継続的な成長を支援できることを大変嬉しく思います。フレシャは、その革新的な技術と強力なユニットエコノミクスにより、美容・ウェルネス分野の急速な拡大をリードしています。彼らのユニークなビジネスモデルは、業界全体に変革をもたらしており、私たちが世界的に推進したいと考えるイノベーションの一例です」と述べている。

フレシャの創業者兼CEOであるウィリアム・ゼキリ(William Zeqiri)は、「J.P.モルガンとの協力に非常に期待しています。美容・ウェルネス業界は創造性とイノベーションが溢れるダイナミックな世界であり、サービス向上のための無限の可能性があります。顧客の予約行動や嗜好、支払い方法、ライフタイムバリューを360度の視点で把握することが、競争力あるサービス提供の鍵となります」と述べている。

さらにゼキリは、「フレシャの次の挑戦は、機械学習の研究開発を拡大し、AIを日常のビジネス運営に統合することです。最先端の技術を活用することで、私たちは新しい機会を創出し、可能性を再定義しています。将来的には、AI搭載のロボットが美容・ウェルネス分野で人々と協働し、反復作業を担当することで、スタイリストがサービスのパーソナライズと技術の向上に集中できるようになるでしょう」と続けた。

現在、フレシャのプラットフォームは、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパをはじめ、120カ国以上で110,000を超える加盟店に利用されている。これまでに同社が処理した取引額は350億ドルを超え、2023年には前年比67%の売上成長を達成し、2024年も同様の成長が見込まれている。

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