ベネトン・グループ(Benetton Group)、組織再編に伴いアンドレア・インコントリがクリエイティブディレクターを退任

Benetton Group

8月30日(現地時間)、イタリアのファッション企業であるベネトン・グループ(Benetton Group)は、組織再編に伴い、2年間にわたりクリエイティブディレクターを務めてきたアンドレア・インコントリ(Andrea Incontri)が退任することを発表した。この決定は、イタリア企業における最近の変化を象徴するものである。

同社のプレスリリースによると、インコントリの退任は、同社の新しい段階に向けた組織再編の一環として、彼とベネトン・グループ双方の合意のもとに行われたという。この組織再編は、新たにCEOに就任したクラウディオ・スフォルツァ(Claudio Sforza)を中心とした経営陣の体制を整備するために進められている。

なお、今後のクリエイティブとデザインの業務は、社内チームが担当する。

インコントリは、2022年7月にトッズからベネトンに移り、同社のメンズ・クリエイティブ・ディレクターとして活動していた。彼が手がけた最初のコレクションは、2023年春のミラノファッションウィークで発表され、ブランドの包括性や多様性、持続可能性を重視したデザインで、若々しく魅力的なコレクションを提供することに成功した。さらに、インコントリの貢献によって、ベネトンはタイムレスなデザインや日常の必需品を備えたワードローブ・ブランドとして位置づけられた。

しかし、同社の売上は2000年代初頭から停滞しており、ここ数年で財務状況がさらに悪化している。2023年のグループ収益は11億ユーロで、純損失は前年の約3倍である2億3000万ユーロに達した。利息および税引前損失は、1億1300万ユーロである。

ブランドは、今年2月のミラノ・ファッションウィークを欠席し、9月に行われるミラノ・ファッションウィーク2025年春夏にも、現時点では参加の予定はない。

No Comments Yet

Leave a Reply

Your email address will not be published.