プーチ(Puig)、2024年度上半期で売上9.6%増加もIPO関連費用で純利益減少

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9月6日(現地時間)、バルセロナのフレグランス事業のリーダーであるプーチ(Puig)は、2024年度上半期の業績において堅調な成長を遂げ、総売上は前年同期比で9.6%増加し、21.71億ユーロを達成したことを発表した。特にアジア太平洋地域での売上は29%増加しており、同社の国際展開の成果が顕著に現れた。また、ヨーロッパとアメリカ市場においても、引き続き安定した成長を記録している。

同社のフレグランス部門では、ラグジュアリーブランドの「キャロライナ ヘレラ(Carolina Herrera)」や「パコ ラバンヌ(Paco Rabanne)」が、特に若年層に支持され、売上を牽引した。また、オンラインマーケティングの強化により、デジタル販売チャネルを通じた売上も大幅に伸び、前年同期比で35%増加した。

2024年1月にプーチは、スキンケア事業での存在感を強化するため、ラグジュアリーブランドであるドクター バーバラ シュトゥルム(Dr. Barbara Sturm)を買収し、5月にマドリード証券取引所でIPOを実施。その関連費用の影響で純利益は26.5%減少し、1億5400万ユーロにとどまった。しかし同社は、クリスマス前の需要増加が見込まれるため、下半期の純収益と営業利益はさらに増加すると見込んでいる。

プーチのCEOであるマルク・プーチ(Marc Puig)は、「香水とファッション事業が最大のセグメントである一方で、スキンケア事業へのさらなる多角化が進んでおり、スキンケアは上半期で最も急成長したセグメントとなっています。特に有機的な成長要素と戦略的ブランド買収が寄与しています。」と述べ、「2024年の上半期は我々の戦略が成功していることを示しており、デジタル分野と国際市場への投資が今後も我々の成長を後押しするでしょう」と語った。

今後、プーチはラグジュアリーフレグランス市場でのさらなるシェア拡大を目指し、グローバルな成長を加速させていく計画を掲げている。

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