9月12日(現地時間)、アメリカ・ファッション・デザイナー協議会(CFDA)は、「2024年CFDAファッションアワード」のウィメンズウェア、メンズウェア、アクセサリー、エマージングデザイナーの各賞にノミネートされたデザイナーを発表した。ファッション業界の最高峰を讃えるこの「2024年CFDAファッションアワード」は、アマゾン ファッション(Amazon Fashion)の協賛のもとで開催される。
「ウィメンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」には、ディオティマ(Diotima)のレイチェル・スコット(Rachel Scott)、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)、プロエンザ スクーラーのジャック・マックローとラザロ・ヘルナンデス(Jack McCollough & Lazaro Hernandez)、トム・ブラウン(Thom Browne)、トリー・バーチ(Tory Burch)がノミネートされた。
一方、「メンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」には、アミリ(Amiri)のマイク・アミリ(Mike Amiri)、ボーディ(Bode)のエミリー・アダムス・ボード・アウジラ(Emily Adams Bode Aujla)、トム・ブラウン、トッド・スナイダー(Todd Snyder)、ウィリー・チャバリア(Willy Chavarria)がノミネートされている。いずれも、独自のスタイルでメンズファッションに革新をもたらしてきたデザイナーたちだ。
「アクセサリーデザイナー・オブ・ザ・イヤー」には、アナ・クーリ(Ana Khouri)、コーチ(Coach)のスチュアート・ヴィーヴァーズ(Stuart Vevers)、ケイト(Khaite)のキャサリン・ホルスタイン(Catherine Holstein)、ルアー(Luar)のラウル・ロペス(Raul Lopez)、そしてトリー・バーチが候補に挙がっている。
さらに、注目の新進気鋭デザイナーを讃える「アメリカン・エマージングデザイナー・オブ・ザ・イヤー」には、タナー フレッチャー(Tanner Fletcher)のタナー・リッチーとフレッチャー・カッセル(Tanner Richie & Fletcher Kasell)、(ウィーダーホーフト)Wiederhoeftのジャクソン・ウィーダーホフト(Jackson Wiederhoeft)、コナー・マッケナイト(Connor McKnight)、プレズリー・オルダム(Presley Oldham)、ザンコフ(Zankov)のヘンリー・ザンコフ(Henry Zankov)が選出。Googleの「Shop with Google」が、このカテゴリーのサポーターとして、新進デザイナーたちに助成金やPixel製品、メンターシッププログラムなどの支援を提供し、業界の未来を後押ししている。
さらに、今年のCFDAアワードでは、理事会の特別賞が「イザベル・トレド理事会賞」として新たに命名され、故イザベル・トレド(Isabel Toledo)の功績を称える形で、夫でありデザイナーのルーベン・トレド(Ruben Toledo)が受賞する。この賞は、過去にヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)やミシェル・オバマ(Michelle Obama)など、ファッションと文化に大きな影響を与えた人物に授与されてきたが、今後はデザイナーを対象にした賞へと焦点が変わる。
国際的な栄誉を讃える「インターナショナル・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」には、スキャパレリ(Schiaparelli)のダニエル・ローズベリー(Daniel Roseberry)が選出された。また、「ポジティブ・チェンジ賞」は、マイケル・コース(Michael Kors)が「Watch Hunger Stop」キャンペーンを通じた飢餓撲滅への取り組みで受賞する。生涯功労賞にはスティーブン・バローズ(Stephen Burrows)が輝いた。
CFDAのスティーブン・コルブ(Steven Kolb)CEOは「今年のノミネート者と受賞者たちは、アメリカファッションの創造力と優秀さを象徴している」と語り、このイベントが未来のデザイナーたちを支援するための重要な資金調達イベントであることを強調した。
なお、同アワードの授賞式とガラディナーは、2024年10月28日にニューヨークのアメリカ自然史博物館で開催される。