スウェーデン発のファッションブランド、アクセル アリガト(Axel Arigato)が、待望のアメリカ初旗艦店をニューヨーク市ソーホー地区に華々しくオープンした。ラファイエットストリート273番地に位置するこの新店舗は、約1130平方フィート(約105平方メートル)という広々とした空間を誇る。外観は、ソーホーのクラシックな建築と融合し、ブランドの新たなステージを象徴する場所となっている。
アクセル アリガトは、包摂的なビジョン、洗練された美学、クラフトとカルチャーへのこだわりを基盤とする、”人々に力を与える” ブランドとして、2014年にスウェーデンのヨーテボリで誕生した。ブランド名「アクセル アリガト」には、ミニマリズムとオープンマインドを持つスウェーデンのルーツへの感謝と、細部にまで完璧を追求する日本の精神性が込められている。
また同ブランドの製品は、洗練された美学と着用のしやすさを軸に、フットウェアを中心とした多様なエレベーテッドクラシックを展開しており、多くのファンから支持され続けてきた。設立10周年を迎えた今年、ブランドはアメリカ市場への進出と通じて、グローバル市場でのさらなる成長を目指していく。
アクセル アリガトのCEO兼共同創設者であるアルビン・ヨハンソン(Albin Johansson)は、「Axel Arigato NYCは、我々の10周年を祝うと同時に、グローバル成長の新たな一章を開く象徴です。アメリカ市場は私たちにとって非常に重要であり、長年にわたり忠実な顧客が存在してきた。ついに彼らを実際の店舗で迎え入れ、ブランドの全貌を直接体験してもらえることに非常に興奮しています」と述べた。
ニューヨークの新店舗には、スウェーデンにルーツを持つブランドが大切にしているスカンジナビアのミニマリズムが反映されている。建築デザインスタジオ、ハレロエド(Halleroed)とのコラボレーションによって設計され、自然石や人工金属の備品、スケール感のある素材を組み合わせたデザインが特徴だ。ヨーロッパ産トラバーチン石の一枚岩のポディウムが店内に配置され、床から天井まで広がる窓からの自然光が、商品の展示を美しく照らしている。また、グリッド型のスポットライトシステムと統合されたスピーカーが設置されており、機能的でありながら洗練された空間を作り出している。
店内では、人気のスニーカーモデル「ダイス(Dice)」、「エリア(Area)」、「クリーン90(Clean 90)」に加え、厳選されたReady-to-Wearも豊富に揃う。さらに、ニューヨーク限定のカプセルコレクションが用意されており、「Arigato NYC」のロゴが施された黒のTシャツやキャップ、グラインダー、ローリングトレイなどがラインナップされる。
また、この店内空間は、リテールとしての役割を超え、音楽、アート、デザインに焦点を当てたイベントやコラボレーションが開催される、文化的なハブとして機能することを目指しているのだという。9月からは、音楽やアート、ワークショップなど、多彩な独占イベントも開催予定だ。
ブランドのクリエイティブディレクターであるイェンス・ヴェルナー(Jens Werner)は、「ニューヨークは多くの人々にとって特別な場所である。ついにこの地で、これまでの友人や新たな仲間と共に、様々な挑戦ができることを非常に楽しみにしています」と語った。