ミッソーニ(Missoni)、フィリッポ・グラツィオリが退任し、後任にアルベルト・カリリを指名

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ファッション界での変化が続く中、イタリアの高級ブランドであるミッソーニ(Missoni)も大きな動きを見せた。2年半に渡り同ブランドのクリエイティブディレクターを務めたフィリッポ・グラツィオリ(Filippo Grazioli)が退任することを発表し、後任には長年社内でキャリアを積んできたアルベルト・カリリ(Alberto Caliri)が選ばれた。

グラツィオリは、2022年にミッソーニのクリエイティブディレクターに就任。若手デザイナーとしてミッソーニの持つ活気あふれるカラーパレットに新たな生命を吹き込み、8シーズンのコレクションを通して、同ブランドに革新をもたらしてきた。ミッソーニが発表した声明で、グラツィオリは「新たな挑戦に向けて準備が整い、新たなフロンティアを探求する準備ができています」と述べた。

また、今回グラツィオリの後任となったアルベルト・カリリは、アンジェラ・ミッソーニ(Angela Missoni)の右腕として15年間活躍し、2021年には彼女がクリエイティブリーダーを退く際にメンズとウィメンズのコレクションを指導した経歴を持つ人物だ。今回の決定は、彼の長年の貢献に対する信頼の表れと言えるだろう。

カリリはまた、これまでにミッソーニの重要な事業であるホームラインを率いてきたが、彼の指揮のもと、この分野はかつてない成長を遂げた。特に、世界中の特別なリゾート地でミッソーニのスタイルとアイコニックな魅力を体験できる「リゾートクラブ」プロジェクトを成功させた功績は注目に値する。また、今年6月には、ミッソーニが米国の航空会社、デルタ航空(Delta Air Lines, Inc.)とパートナーシップを締結し、新しいアメニティ・キットや、メゾンのデザインが導入された新ラウンジの提供を実現させた。

今後、カリリのリーダーシップの下で、ミッソーニはどのような方向性を打ち出すのか、注目されるところである。

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