セリーヌ、新クリエイティブディレクターにマイケル・ライダー(Michael Rider)を任命

Michael Rider

10月2日(現地時間)、LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH Moët Hennessy Louis Vuitton)はエディ・スリマン(Hedi Slimane)のセリーヌ退任を正式に発表し、その後任としてマイケル・ライダー(Michael Rider)がクリエイティブディレクターに就任することを発表した。ライダーの就任は、2025年初頭から開始予定で、彼はウィメンズウェア、メンズウェア、レザーグッズ、アクセサリー、クチュールなど、セリーヌ全体のクリエイティブ責任を担うことになる。

ライダーはかつてセリーヌで10年間、デザインディレクターとしてフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)のもとで働いていたため、今回の復帰は彼にとって「ホームカミング」とも言える。直近では、彼は2018年から5月までポロ ラルフローレン(Polo Ralph Lauren)のクリエイティブディレクターを務め、さらにバレンシアガ(Balenciaga)でのシニアデザイナーとしての経験もある。

セリーヌのCEOであるセヴリーヌ・メール(Severine Merle)は、「マイケルが再びセリーヌに戻ってくることを非常に嬉しく思います。彼のクリエイティブな才能と誠実な人柄、そしてセリーヌの伝統への深い理解は、ブランドを次の成功へ導くにふさわしい」と述べている。

スリマンの退任は、彼がシャネル(Chanel)のクリエイティブディレクターに就任するのではないかという噂が数ヶ月にわたり浮上していた時期に発表された。彼は過去に、イヴ サンローラン(Yves Saint Laurent)やディオール オム(Dior Homme)のクリエイティブディレクターとしても卓越したキャリアを築いており、その次の一歩がどこになるのか業界全体が注目している。

一方で、ライダーはセリーヌの未来をどう形作るのか、そのビジョンに期待が寄せられている。ライダーは、スリマンのダイナミックなスタイルとフィービー・ファイロ時代の伝統的なセリーヌの美学をどのように融合させ、ブランドの新たな章を切り開いていくのだろうか。次のコレクションが待ち遠しい。