プラダ グループ(Prada Group)、ラグジュアリー市場の低迷を跳ね返す – ミュウミュウが驚異的な成長を記録

Miu Miu Prada Group

2024年10月30日(現地時間)、ミラノを拠点とするプラダ グループ(Prada Group)は、低迷する市場の波をものともせず、2024年9月30日までの9カ月間で前年比18%の純売上成長を達成したと発表した。中でも絶好調のミュウミュウ(Miu Miu)は、第3四半期で前年同期比105%増という驚異的な成績を叩き出し、グループ全体の成長をけん引している。

この成績を支えるのは、確固たるブランドアイデンティティと、唯一無二のクリエイティビティ、そして戦略的かつ先鋭的なマーケティング活動だ。2024年9月末時点でのプラダ グループの純売上は38億2900万ユーロ、小売売上は34億2500万ユーロに達し、プラダとミュウミュウの両ブランドが安定したパフォーマンスでグループの成長を支えている。

ミュウミュウは特に、ユニークで大胆、どこか可愛らしくもパワフルなスタイルが支持を集め、幅広い年齢層の心を掴んでいる。ブランドアンバサダーには、Z世代のK-popアイドルとしてグローバルな人気を誇るTWICEのモモ、IVEのウォニョン、(G)I-DLEのミンニなどを起用し、その魅力をより幅広く発信。さらに、アートや映画などさまざまな分野とのコラボレーションにも積極的で、パリのアートバーゼルで披露された「Miu Miu Tales & Tellers」など、文化的価値を高めるプロジェクトもその一環だ。

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また、アートや映画など多岐にわたる分野と積極的にコラボレーションすることでブランド価値をさらに高め、グローバルなファン層とのつながりを深めている。今年10月にパリのアートバーゼルで発表された「Miu Miu Tales & Tellers」などのプロジェクトも、その象徴的な活動のひとつだ。

地域別の成長に目を向けると、アジア太平洋、欧州、日本、中東では二桁成長を達成し、米国市場でも引き続き成長を見せている。特に日本市場では前年比53%増という目覚ましい成績を記録し、観光需要と地元消費が大きな後押しとなった。

プラダ グループのCEO、アンドレア・グエッラ(Andrea Guerra)は、「当グループの強力なアイデンティティと創造的なポジショニングは、依然としてブランドを魅力的で関連性の高いものにしています。逆風の中でも、プラダとミュウミュウは揺るぎない成長を続けています」と述べ、楽観的な展望を示した。加えて、取締役会長のパトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)は、「市場平均を上回る成績を維持できていることを誇りに思います。今後も長期的かつ持続可能な成長を見据え、戦略的な投資に注力していく予定です」と語っている。

プラダ グループは、厳しい市場環境の中でもその競争力を発揮し、引き続きラグジュアリー業界の最前線で力強い成長を遂げる意向である。

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