イタリアのラグジュアリーブランドであるヴァレンティノ(Valentino)は、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)による初のクルーズコレクション「Avant Les Débuts」のリリースを機に、川久保玲とエイドリアン・ジョフィ(Adrian Joffe)によって設立された「ドーバー ストリート マーケット(DSM)」との新たな提携に踏み切った。
このパートナーシップの幕開けとして、10月31日より、ロンドン、東京、ニューヨーク、シンガポール、ロサンゼルス、パリのDSM各店に、ミケーレの鮮烈なビジョンを具現化するポップアップストアが続々とオープンする。ヴァレンティノはこの伝説的なコンセプトストアとの協力を通じて、ブランドのグローバルなプレゼンスを高め、革新的な流通戦略を展開していく意欲を示している。
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さらに、11月13日には東京・銀座と北京のDSM内にある「エレファント スペース」にて、特別なインスタレーションが披露される予定であり、ヴァレンティノの世界観が一層強く打ち出される。そして、この提携はさらなる広がりを見せ、ロンドンでの常設メゾン スペースの11月19日開設を皮切りに、2025年1月には北京、2月には銀座とニューヨークでの常設展開が予定されている。
ヴァレンティノのCEOであるヤコポ・ヴェントゥリーニ(Jacopo Venturini)は、「ローマのクチュール遺産を現代の場で伝えること」を目指すとし、DSMとのパートナーシップによって「オリジナルかつエキサイティングなポップアップ空間で新たな顧客と出会うこと」を期待していると語る。
また、DSMのジョフィも「異なる価値観が交差する予期せぬ出会いこそが、この取り組みの醍醐味であり、ヴァレンティノとの新しい冒険が楽しみです」とコメント。
なお、「Avant Les Débuts」コレクションは、すでにパリのサントノーレ通りやアヴェニュー・モンテーニュをはじめ、同時に世界各地のヴァレンティノの直営店でも展開中だ。ミケーレが描くヴァレンティノの未来を、世界中のファンが目にする機会が広がっていく。