インドのファッション界の巨匠、ロヒット・バル(Rohit Bal)が死去

Rohit Bal

11月1日(現地時間)、インドのファッション界を代表するデザイナーのロヒット・バル(Rohit Bal)が63歳でこの世を去ったことが伝えられた。

ロヒット・バルは、インドの伝統に深い敬意を払いながらも、その枠を軽々と超える斬新なデザインで世界に名を轟かせてきた人物だ。彼のコレクションには、蓮や孔雀など自然の美が息づき、これらのシンボリックなモチーフはバルブランドの代名詞となった。贅沢な素材と細部までこだわり抜いた刺繍によって、彼はインドの豊かな文化と歴史を鮮烈に描き出した。

壮大で劇的なファッションショーも、バルのもう一つの魅力だった。ロヒット バルのショーは単なる衣装の展示ではなく、物語と芸術が融合した舞台であり、観る者の心を捉えて離さなかった。

また、バルはインテリアデザインやアクセサリーにも進出し、その多才な創造力を遺憾なく発揮した。彼の作品は、インドの遺産を敬愛しつつ、時代を超えて愛され続ける普遍的な美しさを持ち、多くの人々にインスピレーションを与えている。

バルの死去を受け、インドファッションデザイン協議会(FDCI)のスニル・セティ(Sunil Sethi)会長は、以下のように声明を発表。

「私たちが親しみを込めて『グッダ』と呼ぶロヒット・バルとは、30年以上の付き合いです。彼の死によって、ファッションデザインの世界には永遠に埋められない空白が残されるでしょう。彼の細部へのこだわり、モダンなシルエットの上で美しく咲く蓮のデザイン、そして現代女性の望みを理解するその感性に、皆が魅了されていました。ロヒットはファッションの語彙を一変させたのです!彼はまさに先駆者であり、あらゆる面でリーダーシップを発揮していました。彼の衣服は時の試練にも耐え、彼自身と同じように揺るぎないものでした。」

インドのファッション界にとって、バルの逝去は大きな喪失であるが、その芸術性と革新の精神は今後も世代を超えて若いデザイナーやファッション愛好家に受け継がれていくことだろう。

 

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