11月7日(現地時間)、ラルフ・ローレン・コーポレーション(Ralph Lauren Corporation)は2025年度第2四半期の売上が前年比6%増加し、予測を上回る結果となったことを発表した。
アジアとヨーロッパの直販事業が順調に拡大し、ブランドロイヤルティを高める戦略が奏功したことが、この成長の要因である。これを受け同社は、年間売上予測を従来の2〜3%から3〜4%成長へと上方修正し、調整後営業利益率も引き上げる見込みであることを伝えた。これによって、株価は発表直後に6%上昇した。
ラルフ ローレン会長兼最高クリエイティブ責任者であるラルフ・ローレン(Ralph Lauren)は、「楽観主義の精神と、時を超えたスタイルの優雅さ — これらは私たちのブランドを定義する要素です。この夏は私たちが大切にしているすべてを祝うものであり、ホリデーシーズンに向けて、世界中の人々に夢を追いかけるインスピレーションを引き続き提供していきます」と声明でコメント。
また、社長兼CEOのパトリス・ルーヴェ(Patrice Louvet)は、「今四半期におけるあらゆる地域での堅調な業績は、多様な成長の原動力と高い消費者基盤の強さを示しており、重要なホリデーシーズンを控えた年間業績見通しの引き上げに自信をもたらしています」と述べている。
ラルフ ローレンは第2四半期に、米国オクラホマ州タルサ、フランスのジヴェルニー、中国の深圳を含む世界の主要都市で25店舗の新店舗を展開し、さらなるブランドの拡大を進めている。また、直販チャネルは前年比で10%の成長を遂げ、特に北米、ヨーロッパ、中国において新規顧客の獲得に成功した。加えて、2024年パリオリンピックの米国代表チームの公式ウェア提供、ウィンブルドン選手権や全米オープンといった世界的イベントでのスポンサーシップが、ブランド認知の向上に大きく貢献している。
地域別売上では、アジアが前年比9%、ヨーロッパが7%の成長を見せた。北米でも直販チャネルの好調により前年比3%増を記録し、計画的に縮小されたホールセールの低迷をカバーした。
財務面では、同社は安定した基盤を維持しており、第2四半期末の現金および短期投資残高は17億ドル、負債総額は11億ドルに達している。さらに、ホリデーシーズンに向けた在庫管理も戦略的に行われ、良好な状態を保っている。
ラルフ ローレンは、今後も「Next Great Chapter」戦略を軸に、ライフスタイルブランドとしての価値を高め、グローバル市場でのさらなる成長を目指す方針だ。第3四半期以降も3〜4%の売上成長が見込まれ、ホリデーシーズンを含む今後の業績が期待される。