モデルのジジ・ハディッド(Gigi Hadid)が手掛けるカシミアブランド「ゲスト イン レジデンス(Guest in Residence)」は、このほど、ビバリーヒルズのノース・ビバリー・ドライブ(North Beverly Drive)に、西海岸初となるフラッグシップストアをオープンした。これはニューヨークのボンドストリートの旗艦店に続く実店舗であり、温かく洗練された空間デザインが特徴だ。
「家」のように温かみのある空間設計
約1,000平方フィートの店内は、ハディッド自身とヤオスカ・インテリアーズ(Yaoska Interiors)が共同でデザインを手掛け、まるでクリエイティブな友人の家を訪れたような雰囲気が漂う。チェック柄のアームチェアが並ぶ暖炉のそばには、使い込まれた本が並ぶ本棚が設置され、ベルベットのソファの上にはアーティストでありハディッドの友人であるオースティン・ウィーナーによる絵画が飾られている。これらの要素は、ハディッド自身の住まいのインテリアスタイルとリンクしており、訪れた人々にリラックスした体験を提供する。
ハディッドはこの新店舗について、「温かみがあり、親しみやすい場所を目指しました」と述べ、「私たちのヘリテージピースが自然とインテリアに溶け込むようデザインされています。この店舗は、カリフォルニアの贅沢さを表現しつつ、リラックスした雰囲気と洗練された感覚を同時に兼ね備えています。それはまさに私たちのカシミアと同じ魅力なのです」と語っている。
また、ヤオスカ・インテリアーズは、「ゲスト イン レジデンスの初となるL.A.店舗をデザインするにあたり、まるでこの空間が最初からここに存在していたような、自然な感覚を追求しました。まるでクリエイティブな友人の家を訪れたような体験を提供したいという思いから、ソラリウムにペイントスタジオ、ガーデンには木工工房があるような、個人的で魅力的な空間を目指しました」と付け加えた。
好調な業績と今後の展開
同ブランドの売上は昨年比で驚異の100%増を記録し、直営店舗とオンラインストアが全体売上の半分を占める好調ぶりを見せている。現在ロサンゼルス店舗では2024年秋冬コレクションが並び、季節感あふれるラインナップが注目を集めているが、今後は地域性を反映した限定アイテムが追加される予定だ。これにより、さらにユニークなショッピング体験が提供されるだろう。
また、2026年には待望のキッズコレクションのローンチが予定されており、これまでのファン層を超えて次世代へとアプローチする戦略が動き出している。さらに、アスペンへの進出も視野に入れ、2025年初頭には同地でのポップアップ店舗のオープンが計画されている。国際的な展開も着実に進行中であり、ジジ・ハディッドの明確なビジョンのもとその影響力はますます広がる見通しだ。
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