11月29日(現地時間)、リシュモン グループ(Richemont Group)は、スイスを代表する高級時計ブランド、ジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)の新たな最高経営責任者(CEO)として、ジェローム・ランバート(Jérôme Lambert)の就任を発表した。現在、同グループの最高執行責任者(COO)を務めるランバートは、2025年1月1日付でその職務を正式に引き継ぐ予定である。
ランバートは過去にもジャガー・ルクルトのCEOを務めた経験があり、リシュモン グループ全体でも多岐にわたる役職を歴任してきた。今回の再任について、ランバートは、「再びグランド・メゾンに戻れることは、この上ない名誉であり、純粋な喜びです。ここは私がスイス時計製造の壮大な世界に初めて足を踏み入れた場所であり、私のキャリアを形作ってきたクラフトマンシップと伝統への帰還でもあります」と喜びを語っている。
1833年の創業以来、ジャガー・ルクルトは「The Watchmaker of Watchmakers™」として知られ、スイス時計業界の名門ブランドとして地位を築いてきた。1,400以上のキャリバー(ムーブメント)と430を超える特許を誇り、190年以上にわたって時計製造の最前線で革新を続けている。
スイスのヴァル・ド・ジュウに位置する自社製造所では、時計製造に必要な180を超える専門スキルが集結。これにより、ブランドのタイムレスな魅力を支え、業界をリードし続ける存在となっている。複雑機構と精密なメカニズムを核としつつ、革新性と美的洗練を融合させたタイムピースは、時計ファンの心を掴み、常に新たな価値を生み出している。
今回のランバートのCEO再就任は、こうしたジャガー・ルクルトの歴史的価値と革新性をさらに昇華させ、グローバル市場での存在感を一層際立たせる転換点となるだろう。