The Fashion Awards 2024:ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が2年連続でデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞

Jonathan Anderson

12月2日(現地時間)、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで、英国ファッション協議会(British Fashion Council=BFC)が主催する「2024年度ファッションアワード(The Fashion Awards 2024)」が開催された。今年度はイギリスのテレビ司会者のマヤ・ジャマ(Maya Jama)とミュージシャンのコジェイ・ラディカル(Kojey Radical)が司会を務め、ジュエリーブランドのパンドラ(Pandora)がスポンサーとなった。

ファッション界の革新と創造性を祝うこのイベントで、最も注目を集めたのは「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)だ。この賞は「革新的なコレクションを通じて業界に大きな影響を与え、グローバルファッションの風景を定義するデザイナー」に贈られる最高の栄誉である。アンダーソンは昨年に続き、2年連続この栄冠を受賞し、「この仕事は簡単ではありませんが、ファッションを愛しています。毎朝ベッドから起きる理由を与えてくれるものです」と喜びを伝えた。自身のブランド「JWアンダーソン(JW Anderson)」とLVMHのロエベ(Loewe)での活躍が評価され、アンダーソンの創造性と影響力が改めて世界的に評価される結果となった。

主要受賞者とハイライト

また、事前に発表されていたトム・フォード(Tom Ford)の功労賞や、モンクレール(Moncler)のレモ・ルフィーニ(Remo Ruffini)のトレイルブレイザー賞に加え、当日には以下の受賞者が発表された:

  • ブリティッシュ・ウィメンズウェア・デザイナー賞:シモーン・ロシャ(Simone Rocha)
  • ブリティッシュ・メンズウェア・デザイナー賞:グレース・ウェールズ・ボナー(Grace Wales Bonner)
  • 新興ウィメンズウェア賞:マルコ・カパルド(Marco Capaldo) for 16Arlington
  • 新興メンズウェア賞:プリヤ・アフルワリア(Priya Ahluwalia) for Ahluwalia
  • BFCファンデーション・デザイナー賞:エマ・チョポヴァ&ローラ・ロウェナ(Emma Chopova and Laura Lowena) for Chopova Lowena
  • アクセサリーデザイナー賞:スティーブン・ジョーンズ(Stephen Jones)
  • モデル・オブ・ザ・イヤー:アレックス・コンサニ(Alex Consani)
  • 文化的イノベーター賞:A$APロッキー(A$AP Rocky)
  • イザベラ・ブロウ賞:タイラー・ミッチェル(Tyler Mitchell)
  • パンドラ・リーダー・オブ・チェンジ賞:イッサ・レイ(Issa Rae)
  • 特別功績賞:ソフィア・ネオフィトゥ=アポストロウ(Sophia Neophitou-Apostolou)、マーガレット・バーバー(Margaret Barbour)、ナン・ゴールディン&グッチ(Nan Goldin & Gucci)

イベントではR&Bデュオのクロイ&ハリー (Chloe x Halle)が、ビージーズ(Bee Gees)の名曲「To Love Somebody」を披露したり、伝説的なシンガーであるデボラ・ハリー(Debbie Harry)が「Heart of Glass」と「I Feel Love」をサプライズパフォーマンスで披露。さらに、ウィズキッド(Wizkid)がモンクレール(Moncler)の衣装に身を包み「Troubled Mind」を熱唱し、会場は熱気に包まれた。

またレッドカーペットには、ヴィンテージのラクロワ(Christian Lacroix)を身に纏ったリアーナ(Rihanna)の姿やボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)を着用したA$APロッキーをはじめ、多くのセレブが登場。その他にも、ミュウミュウ(Miu Miu)のエレガントなドレスで登場したデイジー・リドリー(Daisy Ridley)や、コナー・アイヴス(Conner Ives)の華やかな装いを纏ったマヤ・ジャマ(Maya Jama)、そしてセルフ ポートレート×クリストファー ケイン(Self-Portrait × Christopher Kane)のスタイリッシュなルックを選んだジェマ・チャン(Gemma Chan)が、会場の視線を集めた。

一方、イベント中にPETA活動家がレッドカーペットに乱入し、「羽毛の使用禁止」を求める抗議活動を行うという一幕もあった。英国ファッション協議会は、先日ロンドンファッションウィークで、毛皮に続きエキゾチックスキンの使用禁止を発表したばかりで、業界内での動物保護への関心は確実に高まりを見せている。

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