スワロフスキー(Swarovski)、コティ社と提携しフレグランス市場へ参入

Swarovski

12月5日(現地時間)、ジュエリーブランドのスワロフスキー(Swarovski)は、世界有数のビューティ企業であるコティ(Coty)社と長期的なビューティライセンス契約を締結したことを発表した。この契約により、スワロフスキーはコティの専門知識を活用し、フレグランス市場に参入する。

コティとの提携によるグローバル展開

スワロフスキーの目標は、2026年に発売されるコティ社との初の共同プロダクトの発売を通じて、ヨーロッパ、中東、アメリカ、アジアなどの主要市場でのプレゼンスを強化することだ。同社は、「ポップラグジュアリー」という独自の価値観を更に世界中の消費者に届けることを目指す。

スワロフスキーの商業責任者であるミケーレ・モロン(Michele Molon)は、「コティとのパートナーシップは、スワロフスキーが新しい商品カテゴリーに進出する重要な一歩です。このコラボレーションを通じて、創造性に富み、カラフルで楽しい、贅沢なプロダクトを提供していきます」と、声明でコメント。コティの業界における専門知識を活用し、両社が共有する品質と革新へのコミットメントを反映した商品を開発していくという。

また、コティ社のプレミアムブランド部門責任者であるジャン・ホルツマン(Jean Holtzmann)は、「このライセンス契約は、複数カテゴリにわたる可能性を持つライセンスに注力するというコティの成功戦略と一致しています。スワロフスキーと共に、優雅さをインスパイアし個性を表現する、真に輝かしいビューティ製品の開発に取り組むことを大変楽しみにしています」と述べた。

1895年にオーストリアで創業されたスワロフスキーは、現在140以上の国で展開されるグローバルブランドとして成長を遂げてきた。煌びやかなクリスタルや宝飾品、ホームデコールなどを中心に事業を展開し、その華やかで洗練されたデザインが顧客からの支持されている。

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Courtesy of Swarovski

一方、パートナーであるコティ社は1904年にフランスで設立され、現在は125以上の国と地域で事業を展開するビューティ界のリーディングカンパニーだ。今回のコラボレーションは、スワロフスキーのブランド価値をさらに高めると同時に、ビューティ業界における新たな潮流を生み出すことが期待されている。

加速するフレグランス市場への参入

なお、近年ではファッションやジュエリーブランドのフレグランス市場への参入が加速している。今年7月には資生堂(Shiseido)とマックス マーラ(Max Mara)が、フレグランス事業における長期的なパートナーシップを発表。資生堂はマックス マーラのフレグランス商品を、開発・生産・販売するためのグローバル独占ライセンス契約を正式に締結した。

また、スウェーデン発のファッションブランド、アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)は、今年4月に、ブランドを設立して以来初のフレグランスを発売した。