L.L.ビーン(L.L.Bean)、今年2度目の人員削減を発表

L.L.Bean

12月9日(現地時間)、米国のアウトドアブランド、L.L.ビーン(L.L.Bean)は、2024年で2回目となる人員削減を実施した。今回の決定は、変化の激しい小売業界の波に乗り、持続可能な未来を築くための一手とされている。対象となるのは、メイン州本社に勤務する50~75名の従業員で、同州拠点の総労働力の約3%に相当する。

L.L.ビーンの関係者は、声明の中で「変動する小売業界の状況を評価し、長期的な成長を可能にするため、リソースを会社の目標と目的により適合させるための小規模で焦点を絞った人員削減を実施した」と述べている。また、退職者には退職金パッケージや再就職支援プログラムが提供され、一部の退職は自主的なものであるとも明らかにした。

現在L.L.ビーンは、アメリカ国内で56店舗、日本でも25店舗の展開がある。また、カナダではライセンス契約に基づく13店舗を展開している。品揃えはアウトドアウェアだけでなく、キャンプ用品、ホーム&ペット関連商品に至るまで、多岐に渡って揃えられている。

今年4月にもL.L.ビーンは、コールセンターの営業時間短縮を背景に、カスタマーサービス部門の従業員を対象とした人員削減を実施。同社は当時、オンラインショッピングの拡大とカスタマーサービスへの電話件数減少が主な要因だったと説明した。こうした消費者行動の変化は、今回の2度目となる人員削減も含め、L.L.ビーンの従来の運営方法を根本から見直す契機となっている。

No Comments Yet

Leave a Reply

Your email address will not be published.