バイオエステティック企業のカーメル(Carmell)、エレバイスキンケアを買収し成長を加速

Carmell

1月2日(現地時間)、バイオエステティック分野に特化した企業であるカーメル社(Carmell)は、エレバイスキンケア(Elevai Skincare Inc.)のスキンケアおよびヘアケア事業を買収する最終合意を締結したことを発表した。この買収により、カーメル社は幹細胞由来エクソソーム技術を活用した先進的な製品群を自社プラットフォームに統合し、スキンケアとヘアケア分野での競争力をさらに強化することを目指す意向だ。

今回の買収条件には、カーメル社の普通株式約110万ドル分と、指定された在庫が販売された際に現金約5万7000ドルを支払うことが含まれる。さらに、買収後5年間にわたり、エレバイ社の既存製品の純売上の5%を収益分配として支払う条項や、ヘアケア製品が24ヶ月以内に50万ドルの純収益を達成した場合に50万ドルを追加で支払うマイルストーン条項も設けられている。また、カーメル社はエレバイ社の契約上の負債および買掛金を引き継ぐ。

カーメル社は、今回の買収を通じてエレバイ社の製品ポートフォリオを取得するほか、商業および製品開発チーム、約100万ドル相当の在庫、さらに売掛金約3万ドルを手にする見込みである。これにより、同社の年間売上は約250万ドル増加することが期待されている。

カーメル社の会長であるラジブ・シュクラ(Rajiv Shukla)は声明の中で、「この買収は、最先端の幹細胞由来エクソソーム技術をカーメルのプラットフォームに統合するものであり、自然がもたらす最高のバイオエステティック科学の拠点としての地位をさらに確立する重要な一歩となります」とコメントした。

エレバイスキンケアは、科学的根拠に基づくスキンケアおよびヘアケア製品を提供する企業であり、特に幹細胞エクソソーム技術を活用した医師向けの製品開発で知られている。同社の技術は、従来のスキンケアとヘアケア市場に新たな基準を設定するものとして注目されている。

一方で、カーメル社は「Carmell Secretome™」と呼ばれる独自技術を駆使し、皮膚と髪の健康を支える製品を開発している。この技術は、米国食品医薬品局(FDA)認定の組織銀行から調達したヒト血小板から抽出した成長因子やタンパク質を使用しており、高い効果と安全性が特徴だ。同社はまた、独自のマイクロエマルション製法を用いて、他社製品で一般的に使用される有害な添加物を排除しつつ、テクスチャーや安定性を保つことに成功した実績を持つ。

今回の買収により、カーメル社はバイオエステティック市場でのリーダーシップをさらに強化し、成長を加速させることが期待されている。