1月9日(現地時間)、フランスのラグジュアリーブランド、ジバンシィ(Givenchy)は、新たなグローバル・コミュニケーション・ディレクターにベンジャミン・セルシオ(Benjamin Cercio)を任命したと発表した。この任命は即日有効であり、セルシオの手腕によってジバンシィのグローバル戦略がさらに強化されることが期待されている。
セルシオは、自身が設立したコミュニケーションおよびブランド戦略コンサルティングエージェンシー「Bencercio」を通じて、広報、イベント、デジタル、ビジュアルマーチャンダイジング、ヘリテージなど、ブランドの主要部門を世界規模で監督する責任を負う。また、ブランドのCEOであるアレッサンドロ・ヴァレンティ(Alessandro Valenti)や新クリエイティブ・ディレクターのサラ・バートン(Sarah Burton)とも密接に連携し、ブランド全体の方向性を統一する役割も担っていく。
ベンジャミン・セルシオは、LVMHグループにおける19年間のキャリアでルイ ヴィトン(Louis Vuitton)のグローバルリレーションズ責任者を務めた経歴を持つ人物だ。これまでに、セレブリティやエンターテインメント業界との関係構築に卓越した手腕を発揮し、エマ・ストーン(Emma Stone)や大坂なおみなど、数々の著名人をブランドアンバサダーとして迎えた実績を誇る。また、2022年には、ケリング(Kering)傘下のグッチ(Gucci)に移籍し、グローバルコミュニケーションディレクターとして活躍してきた。
なお、ジバンシィは、2024年9月にサラ・バートンを新クリエイティブ・ディレクターとして迎え、2025年3月に行われるパリ ファッションウィークで、彼女のデビューコレクションを披露する予定だ。アレキサンダー マックイーン(Alexander McQueen)でキャリアを築き、卓越したテーラリング技術とドラマティックなデザインで高い評価を得てきたバートンの指揮と、豊富な経験と業界での信頼を持つセルシオのブランド戦略が融合することで、ブランドは新たな章へ踏みだろうとしている。