ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)が贈る巡回展「フロム・ザ・ハート・トゥ・ザ・ハンズ:ドルチェ&ガッバーナ(Du Cœur À La Main: Dolce&Gabbana)」が、2025年1月10日よりパリ・グラン・パレで開幕した。本展は制作に約6年を費やし、2024年にミラノのパラッツォ・レアーレでその壮大な全貌を初披露。ミラノでは全てのチケットが完売するほどの大反響を呼び、圧倒的な成功を収めた。その後、新たなステージとして選ばれたのが、パリを象徴する歴史的建築物であるグラン・パレである。
展覧会の概要と見どころ
同展覧会は、アルタ・モーダ(Alta Moda)、アルタ・サルトリア(Alta Sartoria)、アルタ・ジョエリエリア(Alta Gioielleria)の作品を中心に構成されている。それぞれのセクションでは、視覚芸術や建築、イタリアの伝統、オペラ、バレエ、「ラ・ドルチェ・ヴィータ」など、多彩なインスピレーション源を通じて、メゾンのデザイン哲学を鮮やかに表現。また展覧会は、世界的に著名なモード史家のフロランス・ミュラー(Florence Müller)が担当し、舞台美術はアージェンス・ガルシャット(Agence Galuchat)が手掛け、イベントのリーダーであるIMGが制作した。

展示空間は、イタリアの職人技と豊かな文化を讃えると同時に、ドルチェ&ガッバーナの創設者、ドメニコ・ドルチェ(Domenico Dolce)とステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana)が描く創造的なビジョンを鮮やかに映し出すものだ。彼らのアトリエが誇るサヴォワールフェールによって生み出された200点以上の珠玉のクリエイションが一堂に会し、メゾンが歩んできた軌跡を物語っている。
さらに、約1300平方メートルの広大な会場には、没入感を誘う11のテーマ別展示室が設けられ、訪問者をブランドの世界観へと誘う。そこでは、ドルチェ&ガッバーナの精神と共鳴する現代アーティストたちの未発表作品が新たな光を放ち、アートとファッションが織りなす壮大な対話が繰り広げられる。

さらに、展覧会のハイライトの一つである「Handmade」の部屋では、アーティストのアン・ドゥオン(Anh Duong)による自画像シリーズが展示されている。ドゥオンは、ドルチェ&ガッバーナと長年にわたり創造的なコラボレーションを続けてきたアーティストであり、その作品はブランドの衣服や刺繍の豊かなディテールに触発されたものだ。こうして描かれた自画像は、彼女自身の自己探求と、ブランドの職人技が融合した芸術的対話を体現している。
なお同展は、2025年1月10日から2025年3月31日までパリのグラン・パレで公開された後、他の主要都市への巡回が予定されている。ファッション、アート、そして文化が織り成す壮大な旅を体験できるこの展覧会は、ドルチェ&ガッバーナが描くイタリアンラグジュアリーの世界を堪能できる絶好の機会だ。訪問者には、この特別な体験を通じて、ブランドの創造性と芸術性がもたらす感動を存分に味わってほしい。
チケットの購入は、こちらの公式サイトから。

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