英国ファッション協会(BFC)がコペンハーゲンファッションウィークと提携し、新たなサステナビリティ基準を導入

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1月13日(現地時間)、英国ファッション協会(British Fashion Council=BFC)は、コペンハーゲンファッションウィーク(Copenhagen Fashion Week)との提携を発表した。この提携により、英国ファッション協会はコペンハーゲンファッションウィークが開発した「サステナビリティ基準」を採用し、両団体が協力して業界全体の持続可能な成長を推進する方針である。

この導入は2025年に英国ファッション協会の新進デザイナー支援プログラム「BFC NEWGEN」から開始され、「サステナビリティ基準」は既存の入会条件に組み込まれる。その後、試験運用期間を経て、2026年1月に完全に実施される予定だ。「BFC NEWGEN」は、世界をリードするデザイナープログラムであり、英国ファッション業界における重要な声を代表する、新進気鋭のファッションデザインタレントを支援している。

なお、この提携は、英国ファッション協会が「ポジティブファッション研究所(IPF)」を通じて進める取り組みの一環だ。IPFは、ファッション業界の環境への影響に取り組むためのシンクタンクとして設立され、持続可能な実践を推進し、気候変動対策を奨励しながら、研究、協力、教育のプラットフォームとして機能している。IPFを通じたサステナビリティ推進、NEWGENにおける基準の導入、そしてコペンハーゲン ファッションウィークとの連携は、英国ファッション協会が持続可能な未来の実現に向けて力を注ぐ証と言える。

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英国ファッション協会のキャロライン・ラッシュ(Caroline Rush)最高責任者は、「CPHFWのサステナビリティ基準に沿う形でBFC NEWGENを強化できることを非常に嬉しく思います」と述べ、「この取り組みは、持続可能な未来に向けたグローバルな変革を推進するための重要な一歩であり、新興ブランドが業界全体のサステナビリティ向上に貢献する大きな可能性を秘めています」と続けた。

一方、コペンハーゲン ファッションウィークのセシリー・ソースマーク(Cecilie Thorsmark)CEOも、英国ファッション協会との提携に対し、「英国ファッション協会との協力は、業界の整合性を高めるだけでなく、ファッションウィークという舞台が持つ影響力を活かして、ポジティブな変革をさらに加速させる契機となるでしょう」とコメントした。

サステナビリティ基準の国際連携が進む

コペンハーゲンファッションウィークの「サステナビリティ基準」は2020年に導入され、2024年にはEU政策や業界動向を反映した形で改訂された。デザインと製造プロセスの透明性向上や環境負荷の低減を目指すこのフレームワークは、ノルウェーファッションハブ、オスロランウェイ、ベルリンファッションウィーク(Fashion Council Germany運営)でも導入が進んでいる。

今回の英国ファッション協会とコペンハーゲン ファッションウィークの提携は、ファッション業界におけるサステナビリティ基準の整合性を高めると同時に、国際的な影響力を持つイベントが環境問題への意識を啓発する新たなモデルケースとなる。英国と北欧という異なる市場を結ぶこの連携は、グローバルファッション業界におけるサステナビリティの拡大に貢献していくことだろう。

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