パリの名門百貨店「プランタン(Printemps)」が、2025年3月にニューヨークへ初上陸

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フランスのラグジュアリー百貨店「プランタン(Printemps)」は、2025年3月、ニューヨーク・ワン・ウォール・ストリート(One Wall Street)に待望の米国初店舗をオープンする。歴史的建築の中に誕生するこの新店舗は、単なるショッピングスポットではなく、パリのエレガンスとニューヨークのエネルギーが融合した“体験型リテール”の新たなランドマークとなる。

現在プランタン・グループ(Printemps Groupe)は、フランス国内で20の百貨店を展開し、ライフスタイル市場にも進出。9店舗のシタディウム(Citadium)を運営するほか、2013年にはファッション・ビューティのEコマースサイト「Place des Tendances」、2019年には欧州最大級のデザイナーズ家具・インテリア通販サイト「Made in Design」を買収し、オンライン市場でも強固な地位を築いている。

そして今、プランタンがニューヨークに根を下ろすことで、パリ発のラグジュアリー体験が、世界の中心地でさらなる進化を遂げることになる。

グローバル戦略の要となるニューヨーク出店

プランタン・グループのCEOであるジャン=マルク・ベライシュ(Jean-Marc Bellaiche)は、今回の米国進出について声明で次のように述べている。

「米国は当社の国際展開戦略において不可欠であり、ニューヨークへの出店は高い認知度と成長の可能性をもたらします。我々は、この街の熱心な地元消費者層と、観光客の強い流れに対して、独自の価値を提供できると考えているのです。また、ラグジュアリー、ファッション、ホーム、ビューティの分野において、米国は戦略的なEコマース市場でもあります。」

プランタンの米国展開を牽引するのは、これまでにサンローラン(Saint Laurent)、グッチ(Gucci)、ラルフローレン(Ralph Lauren)の北米市場プレジデントを歴任してきたローラ・レンドラム(Laura Lendrum)だ。彼女は、ラグジュアリー業界での豊富な経験を活かし、プランタン・アメリカ(Printemps America, Inc.)のCEOとして、新たな戦略を展開していく。

歴史と未来が交差する象徴的なロケーション

プランタンの新店舗が入るワン・ウォール・ストリート(One Wall Street)は、かつてアーヴィング・トラスト・タワー(Irving Trust Tower)として知られたニューヨークを象徴する歴史的建築のひとつ。特に、店内に設けられる「レッドルーム(Red Room)」は、ニューヨーク市が指定する数少ないインテリア・ランドマークのひとつであり、時を超えて輝き続ける美しさを持つ。

今回、この特別な空間のデザインを手がけるのは、国際的に評価されるパリの著名なインテリアデザイナー、ローラ・ゴンザレス(Laura Gonzalez)。彼女の創り出す空間は、パリの洗練された美意識とニューヨークのエネルギッシュな躍動感が絶妙に融合し、新時代のラグジュアリー体験を体現するものとなる。

近年、フィナンシャル・ディストリクト(Financial District)では大規模な都市開発が進み、住宅や商業施設が増加。このダイナミックな変化の中、プランタンの出店はエリアの魅力をさらに高め、新たなラグジュアリーの拠点としての地位を確立することになるだろう。

プランタン・ニューヨークの最新情報は、公式サイト または @printempsnewyorkで確認出来る。

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